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ピラルクに会える水族館おすすめ8選【2026年最新】エサやりが見られる時間と料金つき

アマゾン川の水中を泳ぐ2匹のピラルクのイラスト 特集
この記事は約25分で読めます。

体長4mを超えることもある、世界最大級の淡水魚ピラルク。日本の水族館でも会えますが、「どこにいるのか」を全部並べたリストは意外と見つかりません。さらに知りたいのは、あの巨体がエサを丸のみする瞬間を「何曜日の何時に行けば見られるのか」ではないでしょうか。

この記事では、2026年8月6日時点で各施設の公式サイトを1館ずつ確認し、飼育・展示が裏づけられた19館を洗い出したうえで、エサやりを見られる(または体験できる)時間が公式に決まっている8館を、料金・場所つきで詳しく紹介します。残りの11館も末尾に一覧でまとめました。

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ピラルクとはどんな魚か|水族館の解説から読み解く5つの特徴

まず、ピラルクという魚そのものについて。ここでは図鑑の受け売りではなく、実際に飼育している水族館が自分の言葉で書いている解説をもとにまとめました。同じ魚でも館によって着目点が違うのが面白いところです。

1. ウロコを持つ淡水魚のなかで最も大きく育つ

男鹿水族館GAOの解説は、こう始まります。「鱗を持つ淡水魚の中で最も大きく成長し、最大4.5mの記録がある」。最大サイズの見立ては館によって少しずつ違い、マクセル アクアパーク品川となかがわ水遊園も4.5m、神戸どうぶつ王国は4〜5m、足立区生物園は5m近くまでとしています。体重に触れているのはいおワールドかごしま水族館で、全長4m・体重200kgにもなるといわれる、と書かれています。成人男性3人分ほどの体重と考えると、水槽の前に立ったときの迫力が想像できるはずです。

2. えら呼吸だけでなく、水面に口を出して空気を吸う

ピラルク観察のいちばんの見どころが、これです。いおワールドかごしま水族館の解説によると「ピラルクーはうきぶくろがほ乳類の肺と同じようなしくみになっていて空気呼吸をします。水面から口を出して、空気呼吸をする様子は圧巻です」。おたる水族館や海遊館も、えら呼吸のほかに空気呼吸を行う魚として紹介しています。

水槽の前で待つと見られること

ピラルクは定期的に水面へ上がってきて空気を吸い込みます。かごしま水族館が「圧巻です」と表現しているのがこの瞬間です。大きな水槽ではつい全体を眺めてしまいがちですが、数分だけ1匹に狙いを定めて水面を見上げていると、ゴボッという音とともに口を出す場面に出会えます

3. 1億年以上、姿がほとんど変わっていない

海遊館の生きもの図鑑は「1億年以上も前から姿を変えずに生息していると考えられています」と説明します。神戸どうぶつ王国は同じ内容に触れたうえで「生きた化石」とも呼ばれると紹介しており、男鹿水族館GAOは「古代より、姿を変えずに現在まで存在する古代魚の仲間」と書いています。古代魚と呼ばれる理由がここにあります。

4. 大人になると体の後半が赤く染まる

アクアパーク品川は「成長すると胴後半部のウロコが赤くなります」と書いています。神戸須磨シーワールドはさらに細かく、体色の個体差が大きいこと、成魚は腹部から背びれにかけての体側に赤色の斑紋が出ることを説明しています。名前の由来もここにあり、かごしま水族館によれば、現地の言葉で魚を意味する「ピラ」と赤い実をつける樹木「ウルクー」を合わせたものだそうです。体の赤みが濃い個体ほど、育っている個体という見方ができます。

5. 現地では食用にされ、数が減っている

なかがわ水遊園の生き物ページには「現地では食用とされていることもあり、近年では乱獲によりその数が減っています」とあります。鳥羽水族館も、乱獲による個体数の減少で保護動物に指定されている魚だと記載しています。水族館で会える巨大魚は、野生では減りつつある魚でもあるという背景を知っておくと、展示の見え方が変わります。

この記事で詳しく紹介する8館の選び方

調べたところ、公式サイトでピラルクの飼育・展示を確認できた施設は全国19館ありました。全部を同じ濃さで並べても選びにくいので、次の基準で8館にしぼって詳しく書いています。

8館の選定基準(2026年8月6日時点)

次の①②のいずれかを満たす館を詳しく紹介しています。
基準①:ピラルクのエサやりを見られる、または体験できる曜日・時間の決まったプログラムが公式サイトに掲載されている
基準②:公式サイトに、その館で飼育しているピラルクの頭数・個体名・大きさのいずれかが具体的に書かれている(種としての最大サイズの一般説明は含めません)

①②のどちらも確認できなかった11館は、記事の後半に一覧としてまとめました。行ける距離にあるなら十分に見ごたえのある館ばかりです。

ピラルクに会える水族館8選 比較一覧【2026年最新】

施設名所在地ピラルクの見どころエサやりが見られる時間
男鹿水族館GAO秋田県男鹿市館内最大級の魚類としてアマゾン大水槽に展示夏休み限定の有料体験(2026年7/18〜8/31の土曜14:30〜/800円)
なかがわ水遊園栃木県大田原市400トンのアマゾン大水槽を水中トンネルから見上げられる開館日は毎日14:30〜(2026年は7/27・8/3・8/10・8/17を除く)
足立区生物園東京都足立区大温室の魚類として展示。入園料300円火・木・土 11:20〜(ピラルクのごはん)
カワスイ 川崎水族館神奈川県川崎市館内最大の淡水魚。川崎駅東口から徒歩1分火・木・土 15:30〜(約15分・無料)
アクア・トト ぎふ岐阜県各務原市淡水魚専門館の「アマゾン川の魚Ⅱ」水槽毎日11:30〜(フィーディングウォッチ)
鳥羽水族館三重県鳥羽市2024年12月デビューの幼魚と先輩個体の対比公式のショー・お食事タイムに掲載なし
海響館山口県下関市吸い込む衝撃をアクリル越しに体感できる日曜・水曜 13:30〜(約10分)
いおワールドかごしま水族館鹿児島県鹿児島市職員が現地で産卵生態を調査した実績を持つ館土曜のみ 12:30〜(約10分)
2026年8月6日に各施設の公式サイトで確認した内容です。

東北|男鹿水族館GAO(秋田県男鹿市)

夏休みだけ、裏側からピラルクにエサをあげられる

所在地:秋田県男鹿市戸賀塩浜
料金:おとな1,300円/小・中学生500円/幼児(未就学児)無料
展示場所:アマゾンエリア「アマゾン大水槽」

男鹿水族館GAOの公式サイトは、ピラルクを「男鹿水族館GAOの中で最大級の魚類である」と紹介しています。同じページには、エサやりの音についてこんな一文もあります。「餌を与える際に、口元に落とすと一瞬で空気ごと飲み込むため、ボンッと大きな音が出る」。ピラルクの食事は、見るだけでなく「聞く」ものでもあるとわかる説明です。

アマゾン水槽のエサやり体験(2026年夏の期間限定)

公式サイトの案内は「裏側に行って、ピラルクやレッドコロソマなどのアマゾン川へ生息する大型魚へエサをあげてみよう!」。
開催日:2026年7月18日〜8月31日までの土曜日(8月15日は除外)
開始時間:14:30〜/参加費:800円(入館料別途)/定員:最大6名
申し込みは開催日当日に受付カウンターで、定員に達し次第終了です。幼児の参加には保護者の同伴が必要で、同伴者にも料金がかかります。

これは「GAOで体験!近くで発見!生きものプログラム」という夏休み期間のイベントとして掲載されているもので、期間外の実施予定は公式サイトに掲載されていません。同館が通年で公開している「エサの時間」は、カリフォルニアアシカ・ホッキョクグマ・男鹿の海大水槽・ゴマフアザラシ・ペンギンの5枠で、ピラルクの枠はありません。期間が終わったあとにピラルクの給餌を見たい場合は、通年で実施しているなかがわ水遊園・足立区生物園・カワスイ 川崎水族館・アクア・トト ぎふ・海響館・かごしま水族館を選んでください。

期間外に訪れる場合でも、アマゾン大水槽ではデンキウナギ、レッドテールキャットフィッシュ、オキシドラス、レッドコロソマなどが同じエリアに展示されています。ピラルクを起点にアマゾンの大型魚をまとめて見られるのがGAOの構成です。

関東|なかがわ水遊園・足立区生物園・カワスイ 川崎水族館

なかがわ水遊園(栃木県大田原市)|400トンのアマゾン大水槽と、毎日14:30の食事タイム

所在地:栃木県大田原市佐良土2686
料金:大人(高校生以上)900円/子供(小・中学生)300円/幼児(小学生未満)無料
プログラム:ピラルクーたちのお食事タイム 14:30〜(5分程度)/アクアドーム内・アクアコリドール内

公式イベントページの案内は「水遊園で人気の魚、アマゾン大水槽のピラルクーたちの豪快な食事風景を解説つきでご覧いただけます!」。開催日は公式の表記で「開館日」、時間は14:30から5分程度で、飼育員の解説はアクアドーム内で行われます。アクア・トト ぎふと並んで、曜日を選ばずに行ける2館のひとつです。

2026年の夏は、実施されない月曜日が4日あります

公式の開催日欄には「開館日」に続けて括弧書きがあり、2026年は7月27日・8月3日・8月10日・8月17日の4日が除外されています。この4日はいずれも月曜日ですが、同園の夏季期間(2026年7月14日〜8月31日)は無休のため、園は開いているのにお食事タイムだけ実施されない日になります。夏休みの月曜に行く予定なら、この4日は外してください。
公式には「生き物の状態等により餌を食べない場合があります」との注記もあります。

水槽そのものも見どころです。公式サイトはアマゾン大水槽を「360°パノラマのチューブ型トンネル水槽から見る、大迫力のアマゾン大水槽!」と紹介し、「世界最大のアマゾン川を400トンの巨大水槽で再現。その水槽をつらぬくトンネルは、頭上を泳ぐ巨大魚、足下にひそむ巨大ナマズなどアマゾン川の水中が大迫力に迫ります」と説明しています。泳いでいるのは約100種で、公式の表現では「2mを越えるアマゾン最大の巨大魚ピラルクー」。公式サイトによると、アマゾン川の魚を展示する水槽としては日本最大とのことです。

川崎から引っ越してきた「ネグロ」がいます

カワスイ 川崎水族館の公式お知らせによると、同館で飼育されていたピラルク「ネグロ」は2024年3月25日になかがわ水遊園へ譲渡されました。カワスイ側の説明では「ネグロは落ち着いた性格で、学習能力が高い個体でした」。
さらに注目したいのが搬出方法で、「安全に水槽から輸送ができるように自ら担架に入り、落ち着いて待つことができるようにトレーニングを行ってまいりました。ピラルクのトレーニング下のことにおける担架搬出は、人も生きものも安全にスムーズに搬出が出来る世界初の試みでした」と記されています。ピラルク自身が担架に乗って引っ越した、というわけです。

足立区生物園(東京都足立区)|入園料300円、火・木・土の「ピラルクのごはん」

所在地:東京都足立区保木間二丁目17番1号
料金:大人(高校生以上)300円/子供(小・中学生)150円/未就学(幼児など)無料/70歳以上無料
プログラム:ピラルクのごはん 火・木・土曜日 11:20〜
展示場所:大温室の生きもの(魚類)

意外に思われるかもしれませんが、東京23区内にピラルクの給餌が見られる施設があります。しかも入園料は300円で、この記事で紹介する8館のなかではいちばん安い設定です(次に安いのはなかがわ水遊園の900円)。

公式のピラルクのページには、はっきりこう書かれています。「ピラルクのごはん(火・木・土曜日 11:20~)の際には間近で見ることができますので、ぜひ迫力を目の前で実感してください。」曜日と時刻が確定していて、しかも「間近で見ることができます」と明記されているのは、8館のなかでも数えるほどです。

なぜ、エサを食べるとき大きな音がするのか

足立区生物園の観察ポイント「目の前の獲物は逃さない」に、その答えが書かれています。
「食事の際は、食べ物を水しぶきとともに、大きな音を立てて飲み込みます。」「ピラルクは素早く泳ぐことはできません。食べ物の周りの水や空気ごと飲み込む事で自分よりもすばしっこい魚も捕食することができます。

つまりあの音は、速く泳げない魚が、水ごと吸い込むことで俊敏な獲物を捕らえるための仕組みだということです。男鹿水族館GAOの「ボンッ」、うみたまごの「バゴ〜ン!」、海響館の「バンッ!」は、いずれもこの吸引の音を指しています。

同園のピラルクの解説は「南アメリカ・アマゾン川流域~オリノコ川流域の流れの緩やかなところや湖に生息し、最大で5m近くまで成長する世界最大級の淡水魚です。主に魚類を食べますが、時には小動物や水鳥も捕食します」。アマゾン川だけでなくオリノコ川流域にも触れ、水鳥まで食べると書いているのは、今回調べたなかではこの1館だけでした。

休園日は月曜日と年末年始。プログラムが火・木・土なので、休園日と重なる心配はありません。アクセスは東武スカイツリーライン竹ノ塚駅の東口から徒歩約20分(1.5km)、またはバスで「保木間仲通り」下車徒歩10分です。

カワスイ 川崎水族館(神奈川県川崎市)|川崎駅から徒歩1分、火・木・土の15:30

所在地:神奈川県川崎市川崎区日進町1-11 川崎ルフロン9・10階
料金:大人2,200円/高校生1,700円/小・中学生1,400円/幼児(4歳以上)800円(3歳以下は無料)
プログラム:飼育員解説 ピラルク編 火曜日・木曜日・土曜日 15:30〜(15分程度)/9F アグア・テラ エリア/無料

関東でピラルクのエサやりを見たいなら、アクセスの良さは8館のなかで群を抜いています。JR川崎駅東口から徒歩1分の商業ビル内。公式のイベント紹介は「カワスイで最大の淡水魚ピラルク!大迫力のエサやりをご覧いただきながら、ピラルクの生態や人との関わりについて紹介します!」で、15分の枠のなかでエサやりと解説がセットになっています。なお小学生以下の入館には高校生以上の同伴が必要です。

同じ「飼育員解説」シリーズは日替わりで、アロワナ編(月曜12:00〜)、エイ編(水・金・日12:00〜)、ピラニア編(月・水・金15:00〜)、テッポウウオ編(火・木・日15:00〜)、スパイニーイール編(土曜15:00〜)が並びます。ピラルク編と同じ日に見られるのは、火曜・木曜の15:00テッポウウオ編と、土曜15:00のスパイニーイール編。どちらもピラルク編の直前の枠なので、15:00から15:45まで2本続けて見られます。

いっぽう同じアマゾンの魚であるアロワナ編・エイ編・ピラニア編は、ピラルク編と曜日が重なりません。アマゾンの魚をまとめて見たいなら、水曜か金曜(エイ編12:00+ピラニア編15:00)を選ぶことになります。

さらに踏み込みたい人向けに、年間パスポート会員限定で「水槽に入ってエサやり体験!飼育員解説ピラルク編のお手伝い」というイベントも用意されています。公式の紹介文は「実際に水槽の中に入ってピラルクにエサやり!?」。会員限定のため誰でも参加できるものではありませんが、常連向けの選択肢として押さえておく価値はあります。

1日でピラルクの給餌を2回見る

足立区生物園の「ピラルクのごはん」は火・木・土の11:20〜、カワスイの「飼育員解説 ピラルク編」は火・木・土の15:30〜開催曜日がまったく同じで、時間帯だけがきれいに分かれています
午前に足立区生物園(東京都足立区)、午後にカワスイ(川崎駅東口すぐ)という順で回れば、1日でピラルクの食事を2回、別の館で見比べられます。入園料300円と2,200円という価格差も含めて、雰囲気はかなり違う2館です。

スマホで前売り電子チケットを購入できる

※取り扱いの有無・内容・価格は変動する場合があります。最新情報は各ページでご確認ください。

中部・東海|アクア・トト ぎふ・鳥羽水族館

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ(岐阜県各務原市)|毎日11:30のフィーディングウォッチ

所在地:岐阜県各務原市川島笠田町1453
料金:大人1,780円/中学生・高校生1,400円/小学生900円/幼児(3歳以上)500円
プログラム:フィーディングウォッチ/ポイントガイド「アマゾンの生き物」11:30/館内1階「アマゾン川の魚Ⅱ」水槽/開催 毎日

淡水魚を専門に扱う水族館なので、ピラルクの見せ方にも力が入っています。公式のイベント案内は「フィーディングウォッチでは、生き物たちの躍動感ある食事シーンを観察できます。ポイントガイドでは、生き物のくらしや興味深い行動についてスタッフが分かりやすく解説します」。エサやりの観察と解説がひとつの枠になっている形です。

飼育担当者のコラム(2026年2月8日付)にも「当館では毎日11:30からピラルクーなどが泳ぐアマゾン川の魚水槽でフィーディングウォッチを開催しています」と書かれており、イベントページとコラムの2か所で毎日11:30という時間が一致しています。休館日も2026年は3月9日・4月13日・6月8日・7月13日・12月14日の5日だけ(河川環境楽園全体の休園日)で、予定を立てやすさという点ではなかがわ水遊園と並ぶ2館です。

展示している個体については、2020年1月15日付のコラムに記録が残っています。「なんと!合計4匹を展示しています!!」「大きさはおおよそ、大きいピラルクーは2m弱、中くらいのピラルクーが90cm、小さいピラルクーが60cmでしょうか」。これは2020年時点の数字で、その後の成長や入れ替えは公式には公表されていません。同じコラムには「日々、少しずつ成長していますので、今後に注目してくださいね!」ともあるので、当時60cmだった個体が今どこまで育っているかを見比べるのも楽しみ方のひとつです。

もうひとつ、飼育員のコラムには、バックヤードで給餌の準備をしているとピラルクが近くまで見にくる、という話も出てきます。魚の目についても「ヒトが3色の色を見分ける細胞を持つのに対して、魚の中には4色の色を見分ける細胞を持つものもいる」と紹介されており、見られている側にも、こちらが見えているという視点は、水槽の前での過ごし方を少し変えてくれます。

鳥羽水族館(三重県鳥羽市)|2024年にデビューした幼魚と、先輩個体を見比べる

所在地:三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
料金:大人2,800円/小中学生1,600円/幼児(3歳以上)800円
展示場所:Fコーナー「ジャングルワールド」

鳥羽水族館のピラルクは、大きさの違う個体を並べて見られるのが特徴です。2024年12月12日付の飼育日記に、こう書かれています。「Fコーナー『ジャングルワールド』にあるアマゾン川に棲む淡水魚を展示している水槽に、新たに2匹の幼いピラルクが仲間入りしました!」

同じ日記によると、この2匹は「わずか数cmの状態」から2023年3月にバックヤードで飼育を始め、約1年9か月かけて展示水槽へデビューしました。デビュー時点で「まだ幼い個体とはいえ現在約1mの巨体」とあり、移動は防具を装着しての完全体制で行われたそうです。

そして「以前より飼育している先輩ピラルクと比べてもこの違い。体の大きさはもちろん、ピラルク特有の尾鰭にかけての鮮やかな赤い模様もまだまだこれからといったところ」。体の赤みは成長のバロメーターという話が、同じ水槽のなかで実物として確認できるわけです。ただしこれは2024年12月時点の記録で、その後の成長は公式には公表されていません。

なお、鳥羽水族館の公式「ショー・お食事タイム」ページに掲載されているのは、アシカショー(10:30/13:00/15:30)、ペンギン散歩(12:00)、セイウチふれあいタイム(11:00/14:00)、ラッコのお食事タイム(9:40/13:00/16:10)、海獣の王国 お食事タイム(10:00/15:00)の5つで、ピラルクの枠はありません。この館では時間を決めずに水槽の前でじっくり待つスタイルになります。

スマホで前売り電子チケットを購入できる

※取り扱いの有無・内容・価格は変動する場合があります。最新情報は各ページでご確認ください。

中国・九州|海響館・いおワールドかごしま水族館

市立しものせき水族館 海響館(山口県下関市)|「バンッ!」という衝撃をガラス越しに体感

所在地:山口県下関市あるかぽーと6-1
料金:大人(高校生含む)2,500円/小・中学生1,200円/幼児(3歳以上)500円
プログラム:巨大淡水魚のエサやりトーク 日曜日・水曜日 13:30〜(10分程度)/アクアリウム2階「熱帯雨林の川」

8館のなかで、エサやりの「体感」をもっとも前面に出しているのが海響館です。公式の紹介文はこうです。「世界最大級の淡水魚『ピラルク』への大迫力のエサやりタイムです。ピラルクがエサを空気と一緒に吸い込むときに生じる『バンッ!』という大きな衝撃をアクリルガラス越しに体感していただきます!」

公式の通常イベント一覧には曜日しか書かれていませんが、イベントスケジュールで日付を選ぶと当日の時刻が表示されます。2026年8月の日曜・水曜(9日・12日・19日・23日)を確認したところ、いずれも13:30でした。ただし8月16日など、お盆期間の一部の日は当日スケジュールに掲載がなく、実施が見送られています。

海響館の通常イベントは全11本(イルカ&アシカのプレゼンテーション、ペンギン大編隊、巨大淡水魚のエサやりトーク、オープンラボ、ペンギンフィールドトーク、真珠取り出し体験、ダイバートーク、アザラシ&スナメリトーク、アシカトーク、ゲリラトーク、亜南極ペンギントーク)。そのなかでピラルクが1枠を持っているのは、この魚を主役として扱っている証拠といえます。

いおワールドかごしま水族館(鹿児島県鹿児島市)|産卵生態を現地調査した館の解説

所在地:鹿児島県鹿児島市本港新町3-1
料金:大人(高校生以上)2,000円/小人(小中学生)1,000円 ※鹿児島市居住の場合は大人1,500円/小人750円(住所確認書類の提示が必要)
プログラム:ピラルクーの食事の時間 土曜日のみ 12:30〜(約10分)/1階ピラルクー水槽

展示に「ピラルクー水槽」という名前がついている、つまりこの魚のための水槽を持っているのがかごしま水族館です。解説文も踏み込んでいて、こう書かれています。「ピラルクーの繁殖や保護の取り組みに役立てるため、かごしま水族館では職員が現地におもむいて、アマゾン川におけるピラルクーの産卵生態を調査したこともあります」。

土曜日のイベント「ピラルクーの食事の時間」については、公式サイトの通常イベント一覧に「世界最大の淡水魚ピラルクーの迫力ある食事の様子や生態などを解説します」と案内されています。

開始時刻は公式サイト内に2つの表記があります

2026年8月6日時点で、かごしま水族館の公式サイトには開始時刻の記載が2か所あり、内容が一致していません。
通常イベント一覧:「【土曜日のみ】 12:30」
展示場所「ピラルクー水槽」ページ:「毎週土曜日の午後12:45から」

ただし通常イベント一覧のほうには「2026年4月1日からイベントスケジュールが変更になりました。」という注記があり、展示場所のページには改定の記録がありません。現行は12:30と考えるのが自然です。それでも念のため、12:25ごろには1階のピラルクー水槽に着いておくと、どちらの時刻でも見られます。

なお同館の料金表には幼児の欄がなく、幼児料金は公式サイトに記載されていません。

目的別に選ぶ|エサやりが見られる曜日と時間の一覧

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。「ピラルクがいる館」はすぐ見つかりますが、「いつ行けばエサやりを見られるか」はそれぞれの館の別ページに散らばっていて比べにくいためです。2026年8月6日時点で各館の公式サイトに掲載されていた内容を、1つの表にまとめました。

施設名プログラム名曜日・時間場所・料金
アクア・トト ぎふフィーディングウォッチ「アマゾンの生き物」毎日 11:30〜1階「アマゾン川の魚Ⅱ」水槽/入館料に含む
足立区生物園ピラルクのごはん火・木・土 11:20〜大温室(魚類)/入園料300円に含む
いおワールドかごしま水族館ピラルクーの食事の時間(約10分)土曜のみ 12:30〜1階ピラルクー水槽/入館料に含む
海響館巨大淡水魚のエサやりトーク(約10分)日曜・水曜 13:30〜2階「熱帯雨林の川」/入館料に含む
なかがわ水遊園ピラルクーたちのお食事タイム(約5分)開館日は毎日 14:30〜(2026年は7/27・8/3・8/10・8/17を除く)アクアドーム/入園料に含む
男鹿水族館GAOアマゾン水槽のエサやり体験(参加型)2026年7/18〜8/31の土曜 14:30〜裏側/800円(入館料別途・定員6名)
カワスイ 川崎水族館飼育員解説 ピラルク編(約15分)火・木・土 15:30〜9F アグア・テラ エリア/無料
2026年8月6日に各施設の公式サイトで確認した内容です。時間の早い順に並べています。

8館のうち鳥羽水族館は、ピラルク専用のプログラムを公式のショー・お食事タイムに掲載していないため、この表には入れていません(2026年8月6日時点)。

この表から見えてくる選び方は、次のとおりです。

  • 曜日を選ばずに行けるのは → なかがわ水遊園(開館日は毎日14:30・2026年夏は4日の除外あり)/アクア・トト ぎふ(毎日11:30)
  • 費用を抑えて見たい → 足立区生物園(入園料300円・火木土11:20)
  • 自分でエサをあげたい → 男鹿水族館GAO(夏休み期間の土曜・800円・定員6名)
  • 解説をじっくり聞きたい → カワスイ 川崎水族館(約15分・無料)
  • 音と衝撃を体感したい → 海響館(アクリルガラス越しに「バンッ!」)
  • 大きさの違いを見比べたい → 鳥羽水族館(2024年12月時点で約1mの幼魚と先輩個体)/アクア・トト ぎふ(2020年時点で4匹・大きさの異なる個体を展示)

ほかにピラルクの展示を確認できた11館【エリア順】

選定基準の①②にはあてはまらないものの、公式サイトでピラルクの展示を確認できた施設です。イベント一覧やスケジュールページも確認しましたが、2026年8月6日時点でピラルクを主役にした時間の決まったプログラムは掲載されていませんでした。近くにお住まいなら、こちらも十分に選択肢になります。

施設名所在地公式サイトで確認できた記載
おたる水族館北海道「北と南の魚たち」でピラルクを紹介。「魚ですがエラ呼吸以外に、空気呼吸も行います」
北の大地の水族館(山の水族館)北海道「ピラルクーなどアマゾンの巨大魚や、東南アジアの珍しい淡水魚を多数展示」
長岡市寺泊水族博物館新潟県アマゾン水槽に「世界最大の淡水魚であるピラルクや、体長1mを超えるレッドテールキャット、コロソマなど」
マクセル アクアパーク品川東京都生きもの紹介に個別ページ。「成長すると胴後半部のウロコが赤くなります」
海遊館大阪府展示エリア「エクアドル熱帯雨林」。「水面に口を出し、空気を飲み込んで呼吸します」
神戸須磨シーワールド兵庫県アクアライブ1Fのスマコレクション。公式サイトによると「公園利用者に向けて無料で展示」。1977年に須磨海浜水族園へ搬入された個体
神戸どうぶつ王国兵庫県どうぶつ図鑑に個別ページ。展示場所は「熱帯の森」
átoa(アトア)兵庫県展示生物一覧に「ピラルク」(生息地:南アメリカ・アマゾン川流域)
虹の森公園おさかな館愛媛県「世界最大級の淡水魚ピラルクが、その大きな体と優雅な泳ぎで魅了してくれます」
うみたまご大分県熱帯ゾーン ジャングルタンク。「エサを食べるときには『バゴ〜ン!』と大きな音が響きます!」
ネオパークオキナワ沖縄県「水中トンネルを悠然と泳ぐ巨大魚ピラルクーや、ショウジョウトキをはじめとした色鮮やかな鳥たち」
2026年8月6日に各施設の公式サイトで確認した内容です。

なお横浜・八景島シーパラダイスは、日本動物園水族館協会(JAZA)の飼育動物データベースにピラルクの飼育園館として掲載されていますが(2026年8月6日照会)、公式サイトでは展示の記載を確認できなかったため、この記事の19館には含めていません。

もう1点、うみたまごについて補足です。同館が2018年12月に公開したお知らせには「『ジャングルタンク』の餌やりは、週2回ほどありますが魚の状態によって曜日が決まっていません。なので、この餌やりを見ることができるのは貴重です」とあります。実施はあるものの曜日が固定されていないため、この記事の基準①には含めていません。同じお知らせは「朝早くから来場された際は『ジャングルタンク』もチェックしてみて下さいね!」と結んでいます(現在の頻度は公式には公表されていません)。

ピラルクに会える水族館のよくある質問

Q
ピラルクが見られる水族館は日本にいくつありますか?
A

この記事では、各施設の公式サイトで飼育・展示を1件ずつ確認できた19館を紹介しています(2026年8月6日時点)。エサやりを見られる時間が公式に決まっている8館を詳しく、残りの11館を一覧でまとめました。淡水魚のため、水族館だけでなく動物園や生物園の展示(足立区生物園、神戸どうぶつ王国、ネオパークオキナワなど)にも含まれています。なおJAZAの飼育動物データベースには、この19館に加えて横浜・八景島シーパラダイスも掲載されています。展示は移動や入れ替えによって変わります。

Q
ピラルクのエサやりが見られるのはどこですか?
A

2026年8月6日時点で、曜日・時間の決まったプログラムを公式サイトに掲載しているのは6館です。アクア・トト ぎふ(毎日11:30〜)、足立区生物園(火・木・土11:20〜)、いおワールドかごしま水族館(土曜12:30〜)、海響館(日曜・水曜13:30〜)、なかがわ水遊園(開館日は毎日14:30〜/2026年は7月27日・8月3日・8月10日・8月17日を除く)、カワスイ 川崎水族館(火・木・土15:30〜)。このほか男鹿水族館GAOが、2026年7月18日〜8月31日の土曜日に自分でエサをあげられる有料の体験イベント(14:30〜/800円/定員6名)を実施しています。

Q
関東でピラルクがいる水族館はどこですか?
A

公式サイトで確認できたのはなかがわ水遊園(栃木県大田原市)足立区生物園(東京都足立区)マクセル アクアパーク品川(東京都港区)カワスイ 川崎水族館(神奈川県川崎市)の4館です(2026年8月6日時点)。このうちエサやりのプログラムがあるのは、なかがわ水遊園(開館日は毎日14:30〜/2026年は除外日4日あり)、足立区生物園(火・木・土11:20〜)、カワスイ(火・木・土15:30〜)の3館。足立区生物園とカワスイは開催曜日が同じ火・木・土で、時間帯が午前と午後に分かれています。

Q
ピラルクはどのくらい大きくなりますか?
A

飼育している施設の解説では、最大4.5mとするところが多く見られます。男鹿水族館GAOは「最大4.5mの記録がある」、マクセル アクアパーク品川は「最大4.5mに成長します」、なかがわ水遊園は「大きくなると、4.5mにもなる」と記載しています。いっぽう神戸どうぶつ王国は「最大全長:4~5m」、足立区生物園は「最大で5m近くまで成長する」としており、館によって幅があります。体重については、いおワールドかごしま水族館が「全長4m、体重200㎏にもなるといわれています」と紹介しています。水族館で展示されている個体は、これより小さいことがほとんどです。

Q
ピラルクはなぜ水面に口を出すのですか?
A

空気呼吸をするためです。いおワールドかごしま水族館の解説には「ピラルクーはうきぶくろがほ乳類の肺と同じようなしくみになっていて空気呼吸をします。水面から口を出して、空気呼吸をする様子は圧巻です」とあります。海遊館も「水面に口を出し、空気を飲み込んで呼吸します」と説明しています。水槽の底ばかり見ていると見逃すので、ときどき水面にも目を向けてみてください。

Q
ピラルクがエサを食べるとき、なぜ大きな音がするのですか?
A

周りの水や空気ごと吸い込んで食べるためです。足立区生物園の解説には「ピラルクは素早く泳ぐことはできません。食べ物の周りの水や空気ごと飲み込む事で自分よりもすばしっこい魚も捕食することができます」とあり、男鹿水族館GAOも「口元に落とすと一瞬で空気ごと飲み込むため、ボンッと大きな音が出る」と説明しています。速く泳げない魚が、吸い込む力で俊敏な獲物を捕らえるための仕組みというわけです。海響館はこの瞬間を「アクリルガラス越しに体感していただきます」と案内しています。

Q
ピラルクとアロワナは何が違うのですか?
A

近い仲間です。神戸どうぶつ王国の図鑑ではピラルクの分類を「アロワナ目 アロワナ科」、海遊館は「オステオグロッスム科」と記載しています(オステオグロッスム科はアロワナ科の学名にあたります)。どちらもアマゾン川に分布する古代魚の仲間ですが、大きさが大きく違います。カワスイ 川崎水族館では、アロワナ編とピラルク編の飼育員解説がどちらも9Fアグア・テラ エリアで行われているので、同じエリアで見比べられます(アロワナ編は月曜12:00〜、ピラルク編は火・木・土15:30〜)。

まとめ|「いる館」ではなく「食べる時間」で選ぶ

ピラルクに会える水族館は、本記事が各施設の公式サイトで確認できた範囲では、2026年8月6日時点で全国19館。北は北海道のおたる水族館・北の大地の水族館から、南は沖縄のネオパークオキナワまで、思った以上に広く分布しています。

ただ、ただ泳いでいるピラルクと、エサを吸い込む瞬間のピラルクは、まったく別の生きものに見えます。「ボンッ」(男鹿水族館GAO)「バゴ〜ン!」(うみたまご)「バンッ!」(海響館)——同じ現象を3館がそれぞれの言葉で書いていることが、その迫力を物語っています。せっかく行くなら、時間を合わせてこの瞬間を狙ってみてください。

目的別のおすすめ

曜日を選ばずに行けるのは → アクア・トト ぎふ(毎日11:30)/なかがわ水遊園(開館日は毎日14:30・2026年夏は4日の除外あり)
費用を抑えたいなら → 足立区生物園(入園料300円・火木土11:20)
都心から気軽に行くなら → カワスイ 川崎水族館(JR川崎駅東口から徒歩1分・火木土15:30)
自分の手でエサをあげたいなら → 男鹿水族館GAO(2026年夏の土曜・800円・定員6名)
大きさの違いを見比べたいなら → 鳥羽水族館(2024年12月時点で約1mの幼魚と先輩個体)

同じく「生きた化石」と呼ばれる日本の巨大生物については、こちらの記事にまとめています。

本記事は2026年8月6日時点で各施設の公式サイトに掲載されていた情報をもとにしており、展示やイベントの実施状況は変更されることがあります。

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