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オオサンショウウオに会える水族館・動物園12選【2026年最新】大きい個体・種類の違いを紹介

この記事は約31分で読めます。

「せっかく行くなら、できるだけ大きいオオサンショウウオが見たい」——検索していると、Q&Aサイトにも同じ質問が並んでいます。ところが、まとめ記事の多くは有名な1〜2館を挙げて終わってしまい、肝心の「どこに、どのくらいの大きさの個体がいるのか」まではたどり着けません。

先に結論をお伝えします。いま生きている個体で公表値がいちばん大きいのは、京都水族館の全長161cm・体重33.3kg(2024年の測定会で記録・交雑個体)。そして「標本などで確認できる最大」とされる全長150.5cmの個体の標本に会えるのは広島市安佐動物公園です。どちらも園館の公式サイトに書かれている情報で、この記事の後半でくわしく紹介します。

この記事では、2026年7月28日時点で、各施設の公式サイトでオオサンショウウオの飼育・展示を1件ずつ確認できた12施設を、エリア別にまとめました。展示エリア・入園料・開園時間まで公式の表記どおりに掲載しています。

あわせて、意外と知られていない「日本の園館で会えるオオサンショウウオには3つのタイプがある」という話と、2024年7月に変わった法律の話まで、公的な情報をもとに紹介します。知ってから見に行くと、水槽の前での10分がまるで違うものになりますよ。

この記事の調べ方

飼育・展示の有無は、各施設の公式サイト・公式ブログの記載で確認しています。あわせて、園館自身が協会に登録している飼育種リストである日本動物園水族館協会(JAZA)の飼育動物データベースでも照合しました(2026年7月28日閲覧)。種類や法令については、京都大学のプレスリリース、滋賀県立琵琶湖博物館の資料提供など、公的機関の一次情報を参照しています。

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オオサンショウウオに会える水族館・動物園12施設 早見表

まずは全体像です。「どの施設のどこに、どのタイプのオオサンショウウオがいるか」を一覧にしました。料金は大人料金(公式表記)です。

施設名エリア会えるタイプ展示場所(公式表記)料金(大人)
アクアマリンふくしま福島県いわき市在来種海・生命の進化1,850円
上野動物園東京都台東区在来種両生爬虫類館600円
井の頭自然文化園東京都武蔵野市在来種水生物館400円
相模川ふれあい科学館神奈川県相模原市在来種両生類水槽450円(高校生以上)
熱川バナナワニ園静岡県東伊豆町チュウゴク公式に記載なし2,000円
東山動植物園愛知県名古屋市在来種+チュウゴク自然動物館500円(高校生以上)
赤目滝水族館三重県名張市在来種岩窟滝水槽1,000円(渓谷入山料込み)
京都水族館京都府京都市在来種+チュウゴク+交雑個体京の川「鴨川の主、オオサンショウウオ」2,600円
天王寺動物園大阪府大阪市在来種爬虫類生態館「アイファー」800円
広島市安佐動物公園広島県広島市在来種はちゅうるい館2階/どうぶつ子育ての家510円(18〜64歳)
瑞穂ハンザケ自然館島根県邑南町在来種館内展示310円
はんざきセンター岡山県真庭市在来種ジオラマ水槽公式サイトで確認
日本の園館で会えるのは「3タイプ」

ひとくちに「オオサンショウウオ」と言っても、日本の水族館・動物園にいるのは1種類ではありません。JAZAの飼育動物データベースでオオサンショウウオ科を照会すると、登録は3つに分かれています(2026年7月28日閲覧)。

  • オオサンショウウオAndrias japonicus)=日本固有の在来種。国の特別天然記念物/19園館
  • チュウゴクオオサンショウウオAndrias davidianus)=中国原産/3園館
  • オオサンショウウオ(交雑種)Andrias HYBRID)=在来種と外来種のあいだに生まれた個体/4園館

重複を除くと24園館。ただしこのデータベースはJAZA加盟園館の登録情報なので、加盟していない施設は載りません。実際、この記事で紹介する赤目滝水族館・瑞穂ハンザケ自然館・はんざきセンター・相模川ふれあい科学館は一覧に無く、公式サイトで飼育・展示を確認しています。

【東北】オオサンショウウオに会える水族館

アクアマリンふくしま(福島県いわき市)|海・生命の進化

アクアマリンふくしまでは、「海・生命の進化」エリアでオオサンショウウオに会えます。展示の演出がうまく、公式の生き物紹介にはこう書かれています。「水中の流木にまぎれてエサを待っているのは、世界で一番大きい両生類、オオサンショウウオです」。

サイズについての記述も具体的です。「野生での体長は40㎝~90㎝で、大きいものでは150.5㎝という報告もあります」。そして寿命は「推定でも50年」。水槽の中で微動だにしないあの姿が、人間の半生ぶんの時間を生きているかもしれない、と考えると見え方が変わります。

年中無休なので、旅程を組みやすいのもポイントです。時期によって閉館時間が変わるので、そこだけ確認してから向かってください。

施設情報|アクアマリンふくしま

所在地:福島県いわき市小名浜

展示エリア:海・生命の進化

入館料:大人1,850円/小〜高校生900円/未就学児無料

開館時間:通常期(3月21日〜11月30日)9:00〜17:30(入館締切16:30)/冬季(12月1日〜3月20日)9:00〜17:00(入館締切16:00)

休館日:年中無休

出典:アクアマリンふくしま 公式サイト(生き物紹介「オオサンショウウオ」・入館料・開館案内)/2026年7月28日閲覧

【関東】オオサンショウウオに会える動物園・水族館

オオサンショウウオは関東地方には自然分布していません(相模川ふれあい科学館の解説より)。だからこそ、関東で見られる施設は貴重です。

上野動物園(東京都台東区)|両生爬虫類館

上野動物園では、両生爬虫類館でオオサンショウウオに会えます。公式の生き物図鑑には、探すときのヒントがそのまま書かれています。「目は小さく、岩のような姿をしており、普段は岩陰でじっとしているため、景色の中に見事に溶け込んでいます」。

公式データによると大きさは全長50〜100cm、最大150cm、体重は最大で約35kg。レッドリストの評価はIUCN・環境省ともにVU(危急/絶滅危惧Ⅱ類)です。

施設情報|上野動物園

所在地:〒110-8711 東京都台東区上野公園9-83

展示エリア:両生爬虫類館

入園料:一般600円/65歳以上300円/中学生200円(都内在住・在学の中学生は無料)/小学6年生まで無料

開園時間:9:30〜17:00(入園および入園券の販売は閉園の1時間前まで)

休園日:月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日の場合はその翌日)、12月29日〜1月1日

出典:上野動物園 公式サイト(生き物図鑑「オオサンショウウオ」・開園時間・休園日・入園料)/2026年7月28日閲覧

井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)|水生物館

井の頭自然文化園のオオサンショウウオは、水生物館にいます。ここで絶対に押さえておきたい注意点があります。

16時を過ぎると水生物館に入れません

井の頭自然文化園は、動物園(本園)と水生物園(分園)に分かれています。両園を行き来するには、いったん出口から出て公道や井の頭公園内を徒歩約5分歩く必要があります。そして公式サイトには「16時をすぎると動物園から水生物園への入園、水生物園から動物園への入園ができなくなります」と明記されています。

オオサンショウウオは水生物館(=分園側)なので、夕方に本園から入ってしまうと会えません。先に水生物園へ、が鉄則です。

展示解説は上野動物園と共通の図鑑(東京動物園協会)で、全長50〜100cm・最大150cm、体重最大約35kgと記載されています。1枚のチケットで本園と分園の両方に入園できるので、時間さえ間違えなければお得です。

施設情報|井の頭自然文化園

所在地:東京都武蔵野市(井の頭公園内)

展示エリア:水生物館(分園の水生物園)

入園料:一般400円/中学生150円/65歳以上200円/小学生以下・都内在住在学の中学生は無料(1枚のチケットで本園と分園の両方に入園可)

開園時間:9:30〜17:00(入園券・年間パスポートの販売は16時まで)

休園日:月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日の場合はその翌日)、12月29日〜1月1日

出典:井の頭自然文化園 公式サイト(生き物図鑑「オオサンショウウオ」・開園時間・休園日・入園料)/2026年7月28日閲覧

相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら(神奈川県相模原市)|両生類水槽

相模川ふれあい科学館は淡水生物に特化した水族館で、オオサンショウウオは「生命ゾーン」の両生類水槽にいます。公式解説は正直で、こう書かれています。「日本固有種。生息域の北限は岐阜県、南限は大分県で関東地方には生息していない」。

同じ両生類水槽には、アカハライモリ、トウキョウダルマガエル、トウキョウサンショウウオ、ヒガシヒダサンショウウオ、カジカガエルも展示されています。同じ有尾類(しっぽのある両生類)を並べて見比べられるのがこの館の強みで、「サンショウウオの仲間ってこんなに大きさが違うのか」と実感できます。

大人450円と、この記事で紹介する水族館のなかでもかなり手ごろです。

施設情報|相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら

所在地:神奈川県相模原市

展示水槽:両生類水槽(生命ゾーン)

入館料:大人(高校生以上)450円/小人(小・中学生)150円/65歳以上220円/幼児(小学校就学前)無料。相模原市内在住の小・中学生等は無料

営業時間:9:30〜16:30(最終入館は閉館の30分前まで)

休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館・振替休館なし)/年末年始・GW・夏休み・冬休み・春休みなど長期休暇期間は毎日開館

出典:相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら 公式サイト(展示水槽「両生類水槽」・営業日時・料金)/2026年7月28日閲覧

【東海】オオサンショウウオに会える動物園・水族館

熱川バナナワニ園(静岡県東伊豆町)|中国原産の個体に会える

伊豆熱川駅から徒歩1分という驚きの立地にある熱川バナナワニ園。ワニの印象が強い園ですが、オオサンショウウオも飼育しています。ここが面白いのは、飼育しているのが中国原産の個体だという点です。

公式サイトの説明はこうです。「当園で飼育している個体は中国が故郷の種類で、食欲旺盛で成長が早く、約1.5メートルにも成長します。一見『おっとり』しているようにみえますが、餌を食べるときの動作はとても俊敏。目にも止まらぬその動きを見ると、普段の姿とのギャップに驚かされます」。JAZAの飼育動物データベースでも、同園はチュウゴクオオサンショウウオの飼育園館として登録されています。

年中無休なのもうれしいポイント。展示場所は公式に明記がないので、入園時に園内マップで確認してください。

施設情報|熱川バナナワニ園

所在地:〒413-0302 静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1253-10(伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩1分)

展示場所:園内マップでご確認ください(公式に記載なし)

入園料:おとな2,000円/こども(4歳〜小学生)1,000円/4歳未満無料

営業時間:9:00〜17:00(最終入園16:30)

定休日:年中無休

出典:熱川バナナワニ園 公式サイト(その他の動物・園内地図・アクセス・営業時間・料金)/日本動物園水族館協会 飼育動物データベース/2026年7月28日閲覧

東山動植物園(愛知県名古屋市)|自然動物館で在来種と外来種を「並べて」見られる

この記事で紹介する12施設のなかで、もっとも「勉強になる」展示をしているのが東山動植物園かもしれません。2024年5月21日の公式ブログにはこう書かれています。「東山動植物園の自然動物館では、国産のオオサンショウウオと中国の固有種であるチュウゴクオオサンショウウオを並べて展示しております」。

しかも、展示されているチュウゴクオオサンショウウオは京都市の鴨川水系で捕獲された個体です。なぜ日本の川に中国原産のオオサンショウウオがいるのか——園の説明によると「1960~70年代に食用などの目的で当時は合法的に輸入されたものが、川に逃げ出したり捨てられて生き残っていたのではないかと考えられています」とのこと。

2頭を並べて見られる展示は、この問題を「実物で」理解できる貴重な機会です。同園は愛知県瀬戸市の蛇ヶ洞川に生息するオオサンショウウオの調査にも協力していて、公式ブログでは同川でも交雑個体が確認されたことが率直に報告されています。

施設情報|東山動植物園

所在地:〒464-0804 愛知県名古屋市千種区東山元町3-70

展示施設:自然動物館

入園料:大人(高校生以上)500円/中学生以下無料/名古屋市在住の65歳以上100円(観覧券で動物園と植物園の両方を観覧可)

開園時間:午前9時〜午後4時50分(入園および入園券の発売は午後4時30分まで)

休園日:毎週月曜日(月曜日が国民の祝日または振替休日の場合はその直後の休日でない日)、12月29日〜1月1日

\ 並ばずに入れる前売り電子チケット /

※販売状況・価格は変動します。最新情報はリンク先でご確認ください

出典:東山動植物園 公式サイト(オフィシャルブログ「【水の中の出来事】オオサンショウウオの未来について」2024年5月21日・動物園の仲間たち・開園時間・休園日・入園料)/2026年7月28日閲覧

【近畿】オオサンショウウオに会える水族館・動物園

赤目滝水族館(三重県名張市)|滝を再現した「岩窟滝水槽」

赤目四十八滝の入口にある小さな水族館です。もともと「日本サンショウウオセンター」という名前の施設で、2024年4月に「赤目滝水族館」としてリニューアルオープンしました。

オオサンショウウオがいるのは「岩窟滝水槽」。公式サイトによると「赤目四十八滝の1番奥にある『岩窟滝』をモチーフにした水槽です。岩肌や、水流も忠実に再現されており、天然記念物でもあるオオサンショウウオを直近で見ることが出来ます」とのこと。渓谷そのものを切り取ったような水槽で見られるのが、ほかの施設にはない魅力です。

料金は「渓谷保全料」として赤目渓谷の入山料を含んだ金額になっています。水族館だけを見て帰るのはもったいないので、ハイキングとセットで計画するのがおすすめです。館内には渓谷のコケ(100種類以上といわれます)や渓流の魚の展示もあります。

施設情報|赤目滝水族館

所在地:三重県名張市赤目町(赤目四十八滝の入口)

展示水槽:岩窟滝水槽

料金(渓谷保全料・赤目渓谷入山を含む):大人1,000円/小・中学生500円(団体30名以上1割引、100名以上2割引)

営業時間:夏季(3月第二金曜〜11月30日)8:30〜17:00/冬季(12月1日〜3月第二木曜)9:00〜16:30

休館日:12月28日〜12月31日、および12月〜3月第二木曜までの毎週木曜

出典:赤目滝水族館 公式サイト(赤目滝水族館について・営業時間・料金)/2026年7月28日閲覧

京都水族館(京都府京都市)|3タイプすべてに会える「鴨川の主」

オオサンショウウオといえばここ、という存在です。展示は入口すぐの「京の川」エリア。そして2022年9月9日にオープンした展示コーナー「鴨川の主、オオサンショウウオ」が、この記事の主役のひとつです。

京都水族館のすごいところは、3つのタイプをまとめて見られることです。公式のいきもの図鑑にも、はっきりこう書かれています。「京都水族館では、古くから日本に生息している在来種、中国からの輸入によって国内に定着したチュウゴクオオサンショウウオ(外来種)、在来種と外来種の繁殖によって生まれた交雑個体の3種類のオオサンショウウオを展示」。

2022年のオープン時の発表によると、展示コーナーの内訳はこうなっていました。

  • 川の中の岩穴を模した空間に在来種1頭(周囲にはオオサンショウウオが捕食するサワガニ・アメリカザリガニ・カワムツ・ドジョウ・タガメも展示)
  • 交雑個体の成体 約15頭。「体長1メートルを超えるその大きさに注目が集まる」と紹介されていました
  • 交雑個体の幼生10匹・幼体1匹。常設展示としては初の試みでした

その後も頭数は増えています。同館の2025年8月22日の公式ニュースによると、京都水族館で展示しているオオサンショウウオは約20頭。うち「京の川」エリアの水槽には17頭(チュウゴクオオサンショウウオと交雑個体)が入っています。

さらに面白いのが「斑別帳(はんべつちょう)」という展示です。交雑個体は体の大きさや斑(まだら)の模様が1頭ずつ違うため、飼育スタッフのコメント付きで特徴・体長・体重を紹介するパネルが設置されています。これは種類を見分けるためのものではなく、1頭ずつの「個体」を見分けて楽しむためのパネルです。「お気に入りの1頭」を探せる展示は、なかなかほかにありません。

観察のコツも公式が教えてくれています。「オオサンショウウオは夜行性のため、昼間はじっとしています。でも、よ~く観察していると、場所を変えるためにゆったりと動く姿や、息継ぎをするために水面に上がる姿を見ることができます」。

ちなみに9月9日「オオサンショウウオの日」を制定したのも京都水族館です。「オオサンショウウオの姿が数字の『9』に似ていることや、繁殖のため9月ごろに活動が活発になることから」、2018年4月に日本記念日協会へ申請して認定されました。

この日には毎年、館内で一番大きな個体の全長と体重を来館者の目の前で測る「測って!オオサンショウウオ」が行われます。2024年の測定会では161cm・33.3kgを記録しました(同館の2025年8月22日の公式ニュースより)。記録は毎年更新される可能性があるので、最新の数字は公式サイトでご確認ください。

施設情報|京都水族館

所在地:〒600-8835 京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)

展示エリア:「京の川」エリア内の展示コーナー「鴨川の主、オオサンショウウオ」

入館料(一般料金):大人2,600円/高校生2,000円/中・小学生1,400円/幼児(3歳以上)900円

営業時間:日によって変動するため公式サイトでご確認ください(下の関連記事でも料金と割引をまとめています)

\ 並ばずに入れる前売り電子チケット /

※販売状況・価格は変動します。最新情報はリンク先でご確認ください

出典:京都水族館 公式サイト(いきもの図鑑「オオサンショウウオ」・フロア案内「京の川」・ご利用料金・ニュース「成長を見守り、未来へつなぐ『鴨川の主、オオサンショウウオ』がオープン!」2022年9月8日・ニュース「オオサンショウウオの息継ぎを“8時間”徹底調査!『9月9日はオオサンショウウオの日2025』開催」2025年8月22日・コラム「オオサンショウウオの未来を守る活動に取り組んでいます」2022年9月29日)/2026年7月28日閲覧

京都水族館の料金・営業時間・オオサンショウウオ以外の見どころは、こちらの記事にまとめています。

京都水族館の料金・割引・営業時間【2026年最新】オオサンショウウオやイルカの見どころも
京都水族館の入館料金・割引・年間パスポート・アクセスを2026年最新の公式情報でまとめました。オオサンショウウオやペンギン、イルカパフォーマンス、クラゲワンダーなど見どころや所要時間、混雑回避のコツも紹介します。

入館料を少しでも抑えたい方は、割引の使い方もあわせてどうぞ。

京都水族館の割引まとめ【2026年最新】料金を安くする方法を徹底解説
京都水族館の入場料金を安くする方法を2026年最新版でまとめました。2026年2月10日に大人2,600円へ改定。JAF会員は5%割引、京阪バスのセット乗車券でバス代が実質無料、京都鉄道博物館とのセット券など、公式情報をもとにわかりやすく整理します。

天王寺動物園(大阪府大阪市)|爬虫類生態館「アイファー」

天王寺動物園では、爬虫類生態館「アイファー」でオオサンショウウオに会えます。公式の動物図鑑には「16:30まで展示しています。」と書かれているので、閉園間際に駆け込むと会えません。ここは事前に知っておきたいポイントです。

公式解説は短いながら要点を押さえています。「日本の固有種で特別天然記念物。世界最大の両生類で、全長は最大150cmにもなります。近年、持ち込まれたチュウゴクオオサンショウウオとの交雑が問題となっています」。交雑の話を動物図鑑に書いている園は多くありません。

施設情報|天王寺動物園

所在地:〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108

展示施設:爬虫類生態館「アイファー」(16:30まで展示)

入園料:大人800円/小・中学生200円/未就学児無料

開園時間:9:30〜17:00(入園は16:00まで)※5月・9月の土日祝日は18:00まで開園、入園は17:00まで

休園日:毎週月曜日(休日にあたる場合は翌日)

\ 並ばずに入れる前売り電子チケット /

※販売状況・価格は変動します。最新情報はリンク先でご確認ください

出典:地方独立行政法人天王寺動物園 公式サイト(動物図鑑「オオサンショウウオ」・入園料/営業時間)/2026年7月28日閲覧

関西の水族館をまとめて比較したい方は、こちらもどうぞ。

関西の水族館おすすめ6選【2026年最新】エリア別に料金・見どころを紹介
ジンベエザメが泳ぐ巨大水槽から、西日本でめずらしいシャチのいる水族館、幻想的なクラゲやオオサンショウウオまで、関西には個性ゆたかな水族館が集まっています。この記事では、大阪・京都・兵庫・和歌山のおすすめ水族館を6施設、2026年最新の料金・...

【中国地方】オオサンショウウオに会える動物園・専門施設

中国地方は、オオサンショウウオの分布の中心地でもあり、「オオサンショウウオを見るためだけに存在する施設」が2つもあるエリアです。マニアックに攻めたい方はぜひ。

広島市安佐動物公園(広島県広島市)|幼生から成体まで、そして150.5cmの標本

オオサンショウウオの飼育・研究において、日本でもっとも長い歴史を持つ園のひとつです。公式サイトによると、1971年から研究や飼育に取り組み、1979年から飼育下での繁殖に成功しています。

展示は2か所に分かれています。

  • はちゅうるい館2階の屋内展示場:園の調査地である広島県北広島町志路原の川をモデルにした水槽。河川改修でオオサンショウウオのために実施された工夫(川を行き来できるスロープ付きの堰産卵・子育て用の人工巣穴)まで再現されています
  • ぴーちくパーク内「どうぶつ子育ての家」:オオサンショウウオを年齢別に展示。園は「幼生から成体までの成長が観察できるのは全国でもここだけです」と説明しています

そして動物科学館。ここに、この記事の冒頭で触れた個体がいます。詳しくは次の章で。

施設情報|広島市安佐動物公園

所在地:〒731-3355 広島県広島市安佐北区安佐町大字動物園

展示場所:はちゅうるい館2階(屋内展示場)/ぴーちくパーク内「どうぶつ子育ての家」/動物科学館(標本)

入園料:大人(18歳以上65歳未満)510円/65歳以上170円/高校生および高校生相当年齢170円/乳幼児・小中学生は無料(駐車料450円)

営業時間:9:00〜16:30(入園は16:00まで)

休園日:毎週木曜日(祝日は開園)、12月29日〜翌年1月1日

出典:広島市安佐動物公園 公式サイト(安佐動物公園のスター オオサンショウウオ・動物紹介・ご利用案内・入園料)/2026年7月28日閲覧

瑞穂ハンザケ自然館(島根県邑南町)|「ハンザケ」の名前の由来も学べる

島根県邑南町にある、オオサンショウウオ専門の施設です。公式サイトには「瑞穂ハンザケ自然館では、生きているオオサンショウウオを飼育展示しています」とはっきり書かれています。

島根県ではオオサンショウウオを「ハンザケ」と呼びます。その由来について、公式サイトは正直にこう説明しています。「口が大きいことから頭が半分に裂けている様に見えるとか身体を半分に裂いても生きているとかありますが定かではありません」。断定しないところに、この施設の誠実さが表れています。

2026年6月には、館内で生まれ育った個体の名前が一般応募と投票で決まりました。2015年生まれの10歳が「むぎ」、2019年生まれの6歳が「あずき」。名前を知ってから会いに行くと、ぐっと親しみがわきます。

入館料が大人310円と非常に手ごろな一方、休館日が毎週月曜日と火曜日(+祝日の翌日)と多めなので、必ず公式サイトの休館日カレンダーを確認してから向かってください。

施設情報|瑞穂ハンザケ自然館

所在地:〒696-0224 島根県邑智郡邑南町上亀谷475

入館料:大人310円/小・中学生160円/幼児無料(団体20名以上は大人210円・小中学生110円)/年間パスポート 大人1,000円・小中学生500円

開館時間:午前9時〜午後4時

休館日:毎週月曜日と火曜日、祝日の翌日、年末年始

アクセス:浜田自動車道・大朝ICから車で約20分/「田所・道の駅」バス停から徒歩約10分

出典:瑞穂ハンザケ自然館 公式サイト(トップページ・新着情報・インフォメーション)/2026年7月28日閲覧

真庭市オオサンショウウオ保護センター(はんざきセンター)(岡山県真庭市)|1971年開設の老舗

岡山県真庭市・湯原温泉の近くにある、こちらもオオサンショウウオ専門の施設です。真庭市の公式サイトによると昭和46年(1971年)の開設で、「特別天然記念物オオサンショウウオが間近に観察できる施設として、長らく湯原の生涯学習、観光の顔として市内外の多くの人々に親しまれてきた」施設です。

リニューアルによって、水槽の中にジオラマを設け、より自然環境に近い状態での飼育・観察ができるようになりました。さらに「オオサンショウウオ研究の歴史や地域住民との関わり等についてわかりやすく解説」する展示や、ヨーロッパで発見された化石のレプリカ、繁殖の様子を再現したジオラマもあります。エントランスのスロープや多目的トイレなどバリアフリー化も済んでいます。

注目したいのは営業時間です。6月1日〜10月31日は、月曜日を除いて閉館時間が午後7時まで延長されます。オオサンショウウオは夜行性なので、夕方以降のほうが動く姿を見られる可能性があります。これは狙う価値のある時間帯です。

施設情報|真庭市オオサンショウウオ保護センター(はんざきセンター)

所在地:〒717-0406 岡山県真庭市豊栄1530

営業時間:午前9時〜午後5時(6月1日〜10月31日は、月曜日を除き閉館時間が午後7時)

閉館日:年末年始(12月29日〜1月3日)

入館料:真庭市の公式ページに記載がないため、湯原振興局(0867-62-2011)または公式サイトでご確認ください

出典:真庭市公式ホームページ「真庭市オオサンショウウオ保護センター(はんざきセンター)」(2023年5月9日更新)/2026年7月28日閲覧

大きな個体に会えるのはどこ?

ここからが本題です。「なるべく大きいオオサンショウウオが見たい」という方に向けて、公式サイトに数字が明記されているものだけを並べます。

大きさで選ぶなら、この2館

① 生きている個体でいちばん大きい公表値 → 京都水族館
同館の2025年8月22日の公式ニュースによると、展示しているオオサンショウウオは約20頭で、うち「京の川」エリアの水槽に17頭(チュウゴクオオサンショウウオと交雑個体)。そして毎年9月9日の測定会「測って!オオサンショウウオ」では、2024年に最も大きな個体(交雑個体)が全長161cm・体重33.3kgを記録しています。1メートル級が積み重なるように群れている光景は、ほかではまず見られません。

② 記録上の最大サイズを実感したいなら → 広島市安佐動物公園
公式サイトによると「標本などで確認できる最大のオオサンショウウオは全長150.5cm(体重27.6kg)」。この個体は1993年に広島県の江の川水系田草川で保護され、高宮町立エコミュージアム川根で飼育されたのち2002年7月14日に死亡し、安佐動物公園へ寄贈されました。現在は動物科学館でその標本が展示されています

この「150.5cm」という数字には、もう1つのエピソードがあります。安佐動物公園によると、1991年に兵庫県内で保護され、2013年まで城崎マリンワールドで飼育されていた個体も、全長150.5cmを記録しました(同年に死亡)。奇しくも同じ数字です。

アクアマリンふくしまも「野生での体長は40㎝~90㎝で、大きいものでは150.5㎝という報告もあります」と紹介しています。整理すると、在来種の記録として語られているのが150.5cm、いま生きている個体で公表値がいちばん大きいのが京都水族館の161cm(交雑個体)ということになります。種類が違うので、単純に「どちらが大きい」とは比べられません

なお、上野動物園と井の頭自然文化園の生き物図鑑では、大きさを「全長50〜100cm、最大150cm/体重最大で約35kg」としています。展示個体がその大きさとは限らないので、そこは期待しすぎないでくださいね。

この記事で「日本一」と書かない理由

本記事では「日本一大きい個体がいるのは◯◯」といった書き方をしていません。理由は2つあります。

1つは、ほとんどの園館が個体ごとの全長を公表していないから。もう1つは、JAZAの飼育動物データベースが加盟園館だけの登録で、実際に今回の調査でも非加盟の施設が4つ見つかったからです。全国を網羅した比較ができない以上、「日本一」は書けません。公式に数字が明記されているものだけを、出典付きで紹介しています。

在来種・チュウゴクオオサンショウウオ・交雑個体はどう違う?

ここは、この記事でいちばん正確に書きたいところです。まず押さえておきたいのが、次の点です。

確実な判別にはDNA分析が必要です

滋賀県立琵琶湖博物館の資料提供(2024年10月10日)には、こう明記されています。

交雑個体との外見上の判別は非常に困難であるため、DNA分析を行なう必要があります。

京都水族館のコラムにも、同じ趣旨の記述があります。「新たに捕獲した個体は、在来種、外来種、交雑個体の区別が外見ではつかないため、京都大学にてDNA鑑定されます」。

とはいえ、手がかりがまったくないわけではありません。環境省は同定マニュアルを公開していて、頭部背面のイボの大きさや対になるかどうか、下顎や喉のイボが列状に並ぶかどうか、といった形態の特徴が表で整理されています

ただし同マニュアル自身が「交雑が進むにつれ外見での判別は難しくなります。確実な判別には遺伝子検査が必要です」と明記しており、環境省も「オオサンショウウオ属の外見上の判別は簡単ではありません」としています。この記事では見分け方の断定はしません。

では、なぜ交雑が起きたのか。東山動植物園の公式ブログが、園の見解としてわかりやすく説明しています。

1960~70年代に食用などの目的で当時は合法的に輸入されたものが、川に逃げ出したり捨てられて生き残っていたのではないかと考えられています。そのチュウゴクオオサンショウウオが国産のオオサンショウウオの繁殖場所や餌を奪っている可能性が考えられる上に、更に、チュウゴクオオサンショウウオとオオサンショウウオが繁殖できたために、交雑個体がたくさん見つかる結果となりました」。

そして、法律も変わりました。環境省によると、2024年7月1日から、①オオサンショウウオ属に属する種のうちオオサンショウウオ以外のもの、②オオサンショウウオ属に属する種とオオサンショウウオ属に属する他の種の交雑により生じた生物が、外来生物法にもとづく特定外来生物に指定されました。これらの生きた個体は、飼養等・輸入・譲渡し等・放出等が禁止されています。

同館は2024年8月、滋賀県東部の犬上川で見つかった個体を関係機関と連携して捕獲し、DNA分析を実施。その結果、オオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオの交雑個体どうしがさらに交雑した個体(F2)であることが確認されました。この個体は全長134cm・体重17.16kgという大型のものでした。

野外で見かけたときのお願い

琵琶湖博物館の資料提供には、こう書かれています。

「在来種のオオサンショウウオは特別天然記念物に指定されており、許可がない方は触ることや捕獲が出来ません。また、交雑個体との外見上の判別は非常に困難であるため、DNA分析を行なう必要があります。野外でオオサンショウウオ類を見かけても、安易に触ったり、捕獲はせず、必ず近隣の自治体や専門機関にご相談ください。

「自分で飼えないの?」と思った方へ。環境省によると、指定の時点ですでに飼育していた個体は、2025年1月1日までに申請して許可を受けた場合に限り飼い続けることができました。2025年1月2日以降に新しく飼おうとする場合は主務大臣の許可が必要で、目的は学術研究・展示・教育などに限られており、商業目的や愛がん目的(ペットとして)の新規飼育は許可を受けることができません

オオサンショウウオは、法律で守られている生きものです。会いに行くなら、この記事で紹介したような施設へ。それがいちばん確実で、いちばん安全です。

「絶滅したはずの種」が日本にいた——スライゴオオサンショウウオ

もうひとつ、2024年に大きなニュースがありました。京都大学の発表(2024年2月8日)によると、西川完途 地球環境学堂教授・松井正文 名誉教授らの研究グループが、中国で絶滅したと考えられていたオオサンショウウオの一種(スライゴオオサンショウウオ)が、日本国内の動物園と水族館で1頭ずつ飼育されていることを発見しました。

発表資料の写真キャプションによると、その2頭がいるのはサンシャイン水族館(東京・池袋)広島市安佐動物公園で、いずれも雄です。長年チュウゴクオオサンショウウオとして飼われていた個体が、実は別の種だった——という展開でした。研究成果は2024年1月31日に国際学術誌 Scientific Reports に掲載されています。

環境省の同定マニュアルによると、オオサンショウウオ属は2019年より前は1種とされていましたが、2024年5月時点では少なくとも4種に分けられています(チュウゴクオオサンショウウオ/スライゴオオサンショウウオ/A. jiangxiensisA. cheni)。日本の野外で見つかっているのは、その大部分がチュウゴクオオサンショウウオとその交雑個体です。

ただし、この2頭が常時展示されているとは限りません。サンシャイン水族館では2025年11月24日終了の特別展で公開されました。会いに行きたい場合は、事前に各館の公式サイトやSNSで展示状況を確認してください。

オオサンショウウオの生態|見る前に知っておくと10倍おもしろい

「ずっと動かない」と言われがちなオオサンショウウオですが、見るポイントを持っていくと体験がまるで変わります。各施設の公式解説から、観察のコツを集めました。

夜行性。動くのは基本的に閉園後

安佐動物公園の説明はきわめて率直です。「オオサンショウウオは夜行性です。そのため開園時間のほとんどは暗い人工巣穴に入っているのが見られます。川の部分に出て活動をするのは、閉園後の館内の照明を消してからです」。

上野動物園も「夜行性で、近くを通る魚を待ち伏せ、大きな口で水ごと素早く飲み込みます」と書いています。日中は「待っている」時間なのだと理解しておくと、動かないことにがっかりしません。

息継ぎに水面へ上がってくる瞬間がある

京都水族館が教えてくれる観察のコツがこれです。「よ~く観察していると、場所を変えるためにゆったりと動く姿や、息継ぎをするために水面に上がる姿を見ることができます」。

頻度についても公式が書いています。京都水族館のいきもの図鑑によると「20~40分に1回の頻度で水面に口を出して息継ぎをするので、しばらく観察していると呼吸するようすを観察することができる」とのこと。「動かない」と決めつけて3分で立ち去ると、この瞬間を逃します。10分ねばってみてください。

餌を食べるときだけ、驚くほど俊敏

熱川バナナワニ園の解説がこの点を突いています。「一見『おっとり』しているようにみえますが、餌を食べるときの動作はとても俊敏。目にも止まらぬその動きを見ると、普段の姿とのギャップに驚かされます」。

給餌の時間が公開されている施設なら、そこを狙うのが最短ルートです。

寿命は長く、成体になるまでも長い

アクアマリンふくしまによると「オオサンショウウオの寿命は推定でも50年といわれています」。さらに京都水族館のコラムには「孵化してから繁殖能力を得る成体になるまで、在来種で約17~18年かかる(諸説あり)と推定されています」とあります。

目の前の1頭が、あなたより長く生きているかもしれない。そう思うと、じっとしている姿にも風格を感じます。

オスが卵と子どもを守る「ヌシ」文化

安佐動物公園の生態解説が詳しいので紹介します。産卵期は8月下旬から9月上旬。1回の産卵行動は複数の雄と1頭の雌で行われ、雌は約500個を産卵します。

そして、雄のなかで最も強い個体は「ヌシ」と呼ばれ、産卵前から巣穴を掃除して雌を待ち、産卵後も翌年1〜2月頃まで巣穴にとどまって、卵や幼生の世話をするのだそうです。卵は40〜50日で孵化します。9月9日が「オオサンショウウオの日」なのも、この時期に活動が活発になるからです。

同じ有尾類(しっぽのある両生類)の仲間では、ウーパールーパーの展示も人気です。オオサンショウウオの幼生とくらべてみると面白いですよ。

ウーパールーパーに会える水族館・動物園5施設【2026年最新】公式で確認できた展示場所と料金
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オオサンショウウオに会える水族館・動物園のよくある質問

Q
日本でオオサンショウウオに会える水族館・動物園はいくつありますか?
A

この記事では、各施設の公式サイトで飼育・展示を1件ずつ確認できた12施設を紹介しています。JAZA(日本動物園水族館協会)の飼育動物データベースには、オオサンショウウオ科として全国24の園館が登録されています(2026年7月28日閲覧)。ただし同データベースは加盟園館の登録情報であり、非加盟施設は掲載されません。また登録があっても現在は展示していない場合があります。

Q
できるだけ大きいオオサンショウウオが見たいのですが、どこがおすすめですか?
A

生きている個体なら京都水族館です。同館の2025年8月22日の公式ニュースによると、展示しているオオサンショウウオは約20頭で、うち「京の川」エリアの水槽に17頭。毎年9月9日の測定会では、2024年に最も大きな個体(交雑個体)が全長161cm・体重33.3kgを記録しています。記録上の最大サイズを実感したいなら広島市安佐動物公園で、公式サイトによると「標本などで確認できる最大」とされる全長150.5cm・体重27.6kgの個体の標本が動物科学館に展示されています。

Q
在来種とチュウゴクオオサンショウウオは、見た目で見分けられますか?
A

形態の特徴は環境省の同定マニュアルに整理されています(頭部背面のイボの大きさ、下顎や喉のイボが列状に並ぶかなど)。ただし確実な判別は困難で、同マニュアルは「交雑が進むにつれ外見での判別は難しくなります。確実な判別には遺伝子検査が必要です」と明記しています。滋賀県立琵琶湖博物館も「交雑個体との外見上の判別は非常に困難であるため、DNA分析を行なう必要があります」としています。展示で見比べたい場合は、東山動植物園が自然動物館で国産のオオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオを並べて展示しています。

Q
オオサンショウウオはなぜ動かないのですか?動く姿を見るコツはありますか?
A

夜行性だからです。広島市安佐動物公園は「開園時間のほとんどは暗い人工巣穴に入っているのが見られます。川の部分に出て活動をするのは、閉園後の館内の照明を消してからです」と説明しています。それでも京都水族館によれば「場所を変えるためにゆったりと動く姿や、息継ぎをするために水面に上がる姿」は見られます。10分ほどねばること、給餌の時間を狙うこと、そして真庭市のはんざきセンターのように夏季に夜間まで開館している施設を選ぶのが有効です。

Q
オオサンショウウオの赤ちゃん(幼生)を見られる施設はありますか?
A

広島市安佐動物公園は、ぴーちくパーク内「どうぶつ子育ての家」でオオサンショウウオを年齢別に展示していると公式サイトで説明しています。京都水族館も「鴨川の主、オオサンショウウオ」で交雑個体の幼生と幼体の常設展示を行っていると発表しています(オープン時の内訳は幼生10匹・幼体1匹)。いずれも展示状況は変わることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。

Q
川でオオサンショウウオを見つけたらどうすればいいですか?
A

触らず、捕まえず、自治体や専門機関に相談してください。環境省によると、在来種のオオサンショウウオの生きている個体は文化財保護法にもとづく特別天然記念物で、捕獲を含む現状変更等の行為が規制されています。滋賀県立琵琶湖博物館も「野外でオオサンショウウオ類を見かけても、安易に触ったり、捕獲はせず、必ず近隣の自治体や専門機関にご相談ください」と呼びかけています。また2024年7月1日からは、オオサンショウウオ(在来種)以外のオオサンショウウオ属の種と、オオサンショウウオ属どうしの交雑によって生まれた個体が特定外来生物に指定され、生きた個体の飼育・保管・運搬を含む多くの行為が規制されています(違反した場合は罰則があります)。

まとめ|オオサンショウウオに会える水族館・動物園12施設

各施設の公式情報で確認できた、オオサンショウウオに会える12施設をおさらいします。

オオサンショウウオに会える12施設(エリア別)
  • 東北:アクアマリンふくしま(福島)
  • 関東:上野動物園(東京)/井の頭自然文化園(東京)/相模川ふれあい科学館(神奈川)
  • 東海:熱川バナナワニ園(静岡)/東山動植物園(愛知)
  • 近畿:赤目滝水族館(三重)/京都水族館(京都)/天王寺動物園(大阪)
  • 中国:広島市安佐動物公園(広島)/瑞穂ハンザケ自然館(島根)/はんざきセンター(岡山)

目的別に選ぶなら、こう考えるとわかりやすいはずです。

  • とにかく大きい個体を見たい → 京都水族館(2024年の測定で161cm・33.3kgの個体)/広島市安佐動物公園(150.5cmの標本)
  • 在来種と外来種の違いを実物で理解したい → 東山動植物園(並べて展示)
  • 幼生から成体までの成長を追いたい → 広島市安佐動物公園(年齢別展示)/京都水族館(幼生・幼体)
  • 自然の風景ごと味わいたい → 赤目滝水族館(岩窟滝水槽+渓谷ハイキング)
  • 安く・じっくり見たい → 瑞穂ハンザケ自然館(大人310円)/相模川ふれあい科学館(大人450円)
  • 動いている姿を狙いたい → はんざきセンター(6〜10月は月曜を除き19時まで)

オオサンショウウオは、昼間は岩のようにじっとしている生きものです。それでも、息継ぎに上がってくる瞬間餌に反応する一瞬の俊敏さ1頭ずつ違う斑(まだら)の模様——見るポイントを1つ持って行くだけで、同じ10分がまったく違う体験になります。まずは「息継ぎ」を待ってみてくださいね。

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おでかけ前のご確認のお願い

本記事の飼育・展示状況、入園料、開園時間、休館日は、いずれも2026年7月28日時点で各施設の公式サイトに掲載されていた情報にもとづいています。

オオサンショウウオは夜行性で、生体の体調や繁殖、工事、個体の移動などにより、展示が中止されたり見られなかったりすることがあります。また料金や営業時間も改定される場合があります。おでかけの前には、必ず訪問先の公式サイトで最新の情報をご確認ください。

なお、在来種のオオサンショウウオの生きている個体は、文化財保護法にもとづく国の特別天然記念物で、環境省によると捕獲を含む現状変更等の行為が規制されています。滋賀県立琵琶湖博物館も「在来種のオオサンショウウオは特別天然記念物に指定されており、許可がない方は触ることや捕獲が出来ません」と呼びかけています。

また、オオサンショウウオ(在来種)以外のオオサンショウウオ属の種と、オオサンショウウオ属どうしの交雑によって生まれた個体は、2024年7月1日から特定外来生物に指定され、生きた個体の飼養等・輸入・譲渡し等・放出等が原則として禁止されています(違反には罰則があります)。産地ではなく種で指定されている点にご注意ください。

さらにオオサンショウウオ属は全種が「種の保存法」の国際希少野生動植物種でもあり、環境省によると生死を問わず(生きている個体・死体・標本・剥製など)、有償・無償を問わない譲り渡し・譲り受けが原則禁止されています(交雑個体であることが明らかな場合を除く)。本記事は施設での観察を紹介するものであり、捕獲・飼育・取引をすすめるものではありません。

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