後ろ足ですっと立ち上がって遠くをうかがうミーアキャットを、目の前で見てみたいと思ったことはありませんか。日本では北海道から沖縄まで、いくつもの動物園がミーアキャットを飼育しています。
園ごとに違うのは、どこまで近づけるかです。手からエサを差し出せる園もあれば、ボートに乗って池の側から眺める園、サバンナや岩場を再現した展示で群れの暮らしぶりを追える園もあります。
この記事では、会い方に特色のある6園をくわしく取り上げたあと、そのほかの飼育園を地域別に一覧でまとめています。やってみたいことから決めても、住んでいる地域から決めても選べますよ。
ミーアキャットってどんな動物?
ミーアキャット(学名 Suricata suricatta)は、アフリカ南部の乾燥した草原にすむ、マングースの仲間です。「キャット」と名前につきますが、ネコではありません。体長は30cmほどと小柄で、細長い体とシャープな顔つき、そして後ろ足で立ち上がる「見張り」の姿がなんともユニーク。この立ち姿が愛らしいと、動物園でも屈指の人気者になっています。
ミーアキャットは群れで暮らす、とても社会性の高い動物です。地上では立ち上がって交代で遠くの敵を見張り、天敵を見つけると鳴き声で仲間に知らせます。食事のあいだも見張り役が立つので、群れ全体で身を守れるわけです。役割は見張りだけでなくベビーシッターにも分かれていて、子どもへの授乳まで手分けしておこないます。暖かい日に太陽のほうを向いて日光浴(ひなたぼっこ)をする、どこか人間っぽい姿も見どころです。
ミーアキャットの会い方で選ぶ動物園6園
ここからは、手からエサを差し出せる園、ボートの上から眺められる園、群れの暮らしぶりをじっくり追える園を取り上げます。同じミーアキャットでも会い方で見え方が変わるので、やってみたいことから選んでみてください。
1. 伊豆シャボテン動物公園(静岡県)— ボートの上から眺められる
静岡県伊東市の伊豆シャボテン動物公園は、動物との距離の近さで知られる人気スポットです。ミーアキャットは、有料のアニマルボートツアーズ「ぐるっと1周コース」で池を一周するあいだに観察できる動物のひとつで、リスザルやワオキツネザル、カピバラなどと一緒に、ガイドの解説を聞きながら船の上から見られます。所要は約15分と短いので、園内をひととおり歩いたあとの締めに組み込みやすいですよ。
2. 長崎バイオパーク(長崎県)— 手からエサをあげられる
長崎県西海市の長崎バイオパークは、檻や柵が少なく、来園者と動物が自然に出会える造りの動物園です。ミーアキャットとは歩いている道でひょっこり顔を合わせることがあり、しかもフサオマキザルやアカハナグマなどと同じように、手からエサをあげることもできます。近づき方しだいで反応が変わるので、驚かせないようにゆっくり歩み寄って差し出すのがコツですよ。
3. よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)— サバンナの群れ暮らしを観察
神奈川県横浜市のよこはま動物園ズーラシアでは、「アフリカのサバンナ」エリアでミーアキャットに会えます。同じエリアにライオンやチーター、キリン、ヒガシクロサイが並ぶので、広いサバンナを歩きながら、その一角で小さな群れの動きを追う形になります。名前はオランダ語で「湖のネコ」を意味しますが、水辺で暮らす動物ではありません。見張り役やベビーシッターを分け合い、授乳まで手分けしてこなす暮らしぶりに目を向けると、立ち姿のかわいさだけでは終わらない見どころが出てきますよ。
4. ときわ動物園(山口県)— 岩場の展示で暮らしぶりが見える
山口県宇部市のときわ動物園では、「アフリカの丘陵 マダガスカルゾーン」の岩場でミーアキャットが暮らしています。同じゾーンには世界最速のサルと呼ばれるパタスモンキーがいて、川を挟んだ向こう側にはワオキツネザルとエリマキキツネザル。それぞれが違う環境に適応してきたことが、歩くだけで伝わってくる並びです。岩の上でふと立ち止まって周囲をうかがう姿は、この展示だからこそ絵になりますよ。
5. 円山動物園(北海道)— アフリカゾーンのキリン館にいる
北海道札幌市の円山動物園では、アフリカゾーンのキリン館でミーアキャットが暮らしています。同じゾーンにライオンやブチハイエナ、サーバルキャットが並ぶので、野生のミーアキャットが何に気を配って見張りをしているのかを、想像しながら見て回れる並びです。地中に直径10センチほどの巣穴を掘って過ごす動物でもあるので、足もとの地面の様子にも目を向けてみてください。
6. 到津の森公園(福岡県)— サバンナを再現した「草原の世界」で会える
福岡県北九州市の到津(いとうづ)の森公園では、世界の動物ゾーンの「草原の世界」にミーアキャットがいます。アフリカのサバンナを再現した一角で、マサイキリンやチャップマンシマウマ、ライオンと同じ景色のなかに小さな群れがまじる構図です。見る場所によってパノラマが変わるように造られているので、立ち位置をずらしながら群れの動きを追ってみてください。
【地域別】ミーアキャットがいる主な動物園一覧
ミーアキャットを飼育している園は、ここまでの6園のほかにもあります。近場で会えるところを探すときの手がかりに、地域別に並べました。
| 地域 | 主な飼育園(園名・所在地) |
|---|---|
| 北海道・東北 | 秋田市大森山動物園(冬の平日は休園) |
| 関東 | 桐生が岡動物園(群馬)/千葉市動物公園/井の頭自然文化園(東京)/ヒノトントンZOO(羽村市動物公園・東京)/東武動物公園(埼玉)/那須どうぶつ王国(栃木) |
| 中部 | 富士サファリパーク(静岡)/富山市ファミリーパーク |
| 近畿 | 京都市動物園/姫路セントラルパーク(兵庫)/神戸どうぶつ王国(兵庫) |
| 中国・四国 | 広島市安佐動物公園/池田動物園(岡山)/周南市徳山動物園(山口) |
| 九州・沖縄 | 鹿児島市平川動物公園 |
ミーアキャットに会いに行くときのポイント
ミーアキャットをより楽しむために、おでかけ前に知っておきたいポイントをまとめました。
- ひなたぼっこや見張りが見やすいのは暖かい時間帯:太陽を向いてひなたぼっこする姿や、立ち上がって見張りをする様子は、日中の暖かい時間帯によく見られます。
- エサやり・ふれあいは変更・中止もある:エサやり体験やふれあいの内容・実施時間は、季節や動物の体調で変わることがあります。目当ての体験がある場合は、公式サイトで最新のスケジュールを確認しておきましょう。
- やさしく見守る:ミーアキャットは音や動きに敏感な動物です。急に大きな音を立てたりせず、各園のルールを守ってやさしく観察してくださいね。
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まとめ|立ち姿がかわいいミーアキャットに会いに行こう
ミーアキャットは、北海道から沖縄まで全国の動物園で会える人気者です。同じ動物でも、目の前にエサを差し出せる園と、離れた場所から群れ全体の動きを眺める園とでは、持ち帰る印象がまるで違います。どちらの見方をしてみたいかが決まったら、その園を軸に予定を組んでみてください。
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