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ツシマヤマネコに会える動物園【2026年最新】全国10施設まとめ|対馬だけの絶滅危惧種

動物園
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長崎県の対馬にだけすむ野生のネコ、ツシマヤマネコ。野生では100頭弱まで数を減らした絶滅危惧種で、環境省が全国の動物園と協力して「分散飼育」を進めています。この記事を読んでいる方の多くは、「実際にどこの動物園へ行けば会えるの?」を知りたいのではないでしょうか。

本記事では、2026年7月16日時点でツシマヤマネコを飼育している全国の施設を、環境省と対馬野生生物保護センターの公式情報をもとにまとめました。飼育施設は限られていて、しかも公開している個体は入れ替わります。だからこそ「どこで・どう会いに行けばいいか」を、一次情報にもとづいて整理します。

先に結論:2026年7月16日時点

ツシマヤマネコは、環境省の分散飼育(生息域外保全)によって全国11施設で合計36頭が飼育されています(対馬野生生物保護センター/2026年2月7日時点)。このうち一般に観覧できるのは、9つの動物園・動植物園と対馬野生生物保護センターの計10施設です。残る1施設「ツシマヤマネコ野生順化ステーション」は、野生復帰のための非公開施設です。ただし公開している個体は入れ替わるため、お出かけ前に各施設の最新情報を必ず確認してください。

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ツシマヤマネコに会える施設は「分散飼育」の10施設【2026年最新】

ツシマヤマネコの飼育施設が全国に分かれているのには、理由があります。環境省は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)にもとづき、1996年から福岡市動物園でツシマヤマネコの飼育下繁殖を始めました。その後、感染症や災害で一度に全滅してしまうリスクを避けるため、複数の動物園に個体を分けて飼育する「分散飼育(生息域外保全)」へと広げてきました。

対馬野生生物保護センターの公式サイトによると、2026年2月7日時点で、全国11施設で合計36頭のツシマヤマネコが飼育されています。内訳は、那須どうぶつ王国・東京都井の頭自然文化園・横浜市立よこはま動物園(ズーラシア)・富山市ファミリーパーク・名古屋市東山動植物園・京都市動物園・福岡市動物園・西海国立公園九十九島動植物園・沖縄こどもの国の「9園館」に、対馬野生生物保護センターとツシマヤマネコ野生順化ステーションを加えた11施設です。

このうち、私たちが実際に見に行けるのは、9園館と対馬野生生物保護センターの10施設。野生順化ステーションは、動物園生まれのネコを野生に返すための技術開発を行う非公開の施設です。次の表に、2026年7月16日時点の状況をまとめました。

施設エリア公開状況の根拠(2026年時点)
那須どうぶつ王国栃木・那須「保全の森」で展示(公式サイト)
東京都井の頭自然文化園東京・武蔵野展示個体を維持(環境省の繁殖計画)
よこはま動物園ズーラシア神奈川・横浜「日本の山里」ゾーンで展示(公式サイト)
富山市ファミリーパーク富山・富山展示個体を維持(環境省の繁殖計画)
名古屋市東山動植物園愛知・名古屋分散飼育・繁殖に参加(公開個体は要確認)
京都市動物園京都・京都展示個体を維持(環境省の繁殖計画)
福岡市動物園福岡・福岡「妃(ひめ)」を2026年1月中旬より公開中(公式サイト)
西海国立公園九十九島動植物園長崎・佐世保展示個体を維持(環境省の繁殖計画)
沖縄こどもの国沖縄・沖縄展示個体を維持(環境省の繁殖計画)
対馬野生生物保護センター長崎・対馬「かなた」を飼育(公式サイト)
出典:環境省九州地方環境事務所「令和6-7年ツシマヤマネコ飼育下繁殖計画」(2024年11月11日)、対馬野生生物保護センター公式サイト(2026年2月時点)。公開している個体は入れ替わるため、訪問前に各施設の最新情報をご確認ください。

ツシマヤマネコに会える動物園・施設10か所【エリア別】

ここからは、10施設をエリア順に紹介します。各施設の飼育個体名は、対馬野生生物保護センターが公表している2026年2月時点の情報です。繰り返しになりますが、公開・非公開は変わるため、狙っている個体がいる場合はとくに事前確認をおすすめします。

那須どうぶつ王国(栃木県那須町)

関東でツシマヤマネコに会いやすい施設のひとつです。公式サイトによると、園内の「保全の森」で、ツシマヤマネコの生き生きとした姿や鋭い目つき、素早い動きを間近で観察できます。マヌルネコの展示でも人気の園で、希少なネコ科動物をまとめて見たい人には見どころの多い場所です。2026年2月時点では、アカツキ(オス)・かりお(オス)・ひとえ(メス)が飼育されています。

東京都井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)

都心からアクセスしやすい、吉祥寺の動物園です。環境省の令和6-7年飼育下繁殖計画では、井の頭自然文化園はツシマヤマネコを「展示個体として維持する」施設に位置づけられています。2026年2月時点の飼育個体はフユト(オス)とQちゃん(オス)。後述するツシマテン(別の動物です)も同園で会えるため、対馬の生きものをあわせて学べるのが魅力です。

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よこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市)

ツシマヤマネコの保全で大きな役割を果たしている動物園です。公式サイトによると、園内の「日本の山里」ゾーンでツシマヤマネコを展示しています。2021年には、この園で腹腔鏡を用いた人工授精によりツシマヤマネコの赤ちゃんが誕生しました。人工授精による繁殖成功は国内で初めての事例です(対馬野生生物保護センター)。2026年2月時点の飼育個体は、マミ(メス)・こう(オス)・りん(メス)です。

富山市ファミリーパーク(富山県富山市)

北陸でツシマヤマネコに会える施設です。里山の自然を生かした動物園として知られ、環境省の令和6-7年飼育下繁殖計画では、ツシマヤマネコを「展示個体として維持する」施設とされています。2026年2月時点の飼育個体は、めい(メス)とあおば(オス)の2頭です。

名古屋市東山動植物園(愛知県名古屋市)

東海地方の大型動物園で、ツシマヤマネコの分散飼育と繁殖に積極的に取り組んでいます。環境省の令和6-7年飼育下繁殖計画でも、複数のメスとファウンダー(血統の礎となる個体)との繁殖を担う中心的な園のひとつに位置づけられています。2026年2月時点では、りょう(オス)・ゆり(メス)・レイラ(メス)・したる(メス)・Beny Sumo(オス)の計5頭を飼育しています。頭数が比較的多い一方で、公開している個体は時期により変わるため、訪問前に公式サイトで最新の展示状況を確認しましょう。

京都市動物園(京都府京都市)

ツシマヤマネコの保全に力を入れ、普及啓発イベント「やまねこ博覧会」を開催してきた動物園です。環境省の令和6-7年飼育下繁殖計画では、ツシマヤマネコを「展示個体として維持する」施設とされています。2026年2月時点では、キイチ(オス)・まゆ(メス)・結/ゆい(メス)・あざも(メス)・しゅうし(オス)の計5頭を飼育しています。

福岡市動物園(福岡県福岡市)

ツシマヤマネコの飼育下繁殖が国内で最初に始まった、いわば保全の原点となる動物園です。2000年には、福岡市動物園で初めてツシマヤマネコの自然繁殖に成功しました(対馬野生生物保護センター)。同園の公式サイトによると、対馬で保護されたメスの「妃(ひめ)」を2026年1月中旬より公開しています。目がくりっとしてチャーミングな個体です。ほかにも優芽(ゆめ)・ひい・チョコ・たんぽぽ・ジミーなどを飼育していますが、これらは2026年時点で非公開とされています。

なお、同じ対馬にすむ「ツシマテン」も福岡市動物園で会えます。ヤマネコとテンの違いは、記事後半でくわしく解説します。

西海国立公園九十九島動植物園(長崎県佐世保市)

「森きらら」の愛称で知られる、長崎県佐世保市の動植物園です。ツシマヤマネコの地元・長崎県内にある施設として、分散飼育に参加しています。環境省の令和6-7年飼育下繁殖計画では、繁殖に取り組みつつ「展示個体として維持する」施設とされています。2026年2月時点では、さわ(メス)・草介(オス)・勇希(オス)・つむぎ(メス)・トラ吉(オス)・つつ(メス)の計6頭を飼育しています。

沖縄こどもの国(沖縄県沖縄市)

沖縄本島でツシマヤマネコに会える、南限の施設です。環境省の令和6-7年飼育下繁殖計画では、ツシマヤマネコを「展示個体として維持する」施設に位置づけられています。2026年2月時点の飼育個体は、さご(オス)です。対馬から遠く離れた沖縄でも、絶滅危惧種の保全が支えられていることがわかります。

対馬野生生物保護センター(長崎県対馬市)

ツシマヤマネコの「ふるさと」対馬にある、環境省の保護拠点です。動物園ではありませんが、館内では動物園生まれのツシマヤマネコを飼育・展示し、野生での最新の保護状況を学べます。2026年2月時点で飼育されているのは「かなた」(オス)。対馬の自然や保護の最前線を知るには、いちばんの場所です。館内にはヤマネコライブカメラもあり、生きものと地域の暮らしのつながりを感じられます。

分散飼育(生息域外保全)とは

絶滅のおそれがある生きものを、本来の生息地の外(動物園など)でも飼育・繁殖して守る取り組みを「生息域外保全」といいます。ツシマヤマネコの場合、感染症や災害で一度に失われるリスクを避けるため、環境省と日本動物園水族館協会が協力し、複数の動物園に個体を分けて飼育しています。これが「分散飼育」です。動物園でツシマヤマネコに会えるのは、こうした保全活動のおかげなのです。

ツシマヤマネコってどんな動物?対馬だけにすむ絶滅危惧種

会いに行く前に、ツシマヤマネコがどんな動物なのかを知っておくと、観察がぐっと楽しくなります。ここでは環境省の情報をもとに、基本の特徴をまとめます。

対馬にだけすむ、国の天然記念物

ツシマヤマネコ(学名 Prionailurus bengalensis euptilurus)は、食肉目ネコ科の動物で、日本では長崎県の対馬にだけ分布します。東南アジアから中国、朝鮮半島まで広く分布するベンガルヤマネコの亜種とされ、その名のとおり対馬の自然と深く結びついた生きものです。環境省によると、生息数は100頭弱(90頭または100頭)と推定されています。

その希少さから、1994年(平成6年)1月に国内希少野生動植物種に指定され、国の天然記念物にもなっています。環境省の第4次レッドリストでは、もっとも絶滅が心配される「絶滅危惧ⅠA類」に分類されています。生息地である森林の減少、交通事故、イエネコからの病気の感染などが、数を減らしてきた主な原因です。

見た目はイエネコそっくり、でも「虎耳状斑」がある

環境省によると、ツシマヤマネコの成体は体重3〜5kg、体長50〜60cmで、大きさはイエネコとだいたい同じです。ぱっと見はふつうの猫のようですが、よく見ると違いがあります。体全体の斑点模様、額の縞、太く長い尾、そして耳の裏側にある白い斑点「虎耳状斑(こじじょうはん)」が特徴です。動物園で見かけたら、まず耳の後ろをチェックしてみてください。

暮らしぶりにも特徴があります。ツシマヤマネコは薄明薄暮型(はくめいはくぼがた)といって、日の出前後や日の入り前後によく活動します。ふだんは単独で行動し、もっとも大切な餌はネズミ類。ほかに鳥類や昆虫なども食べます。

「ツシマテン」とは別の動物です

ツシマヤマネコを調べていると、名前の似た「ツシマテン」が出てくることがあります。どちらも対馬にすむ希少な動物ですが、まったく別の生きものです。ツシマヤマネコはネコ科ですが、ツシマテンはイタチ科のテンの仲間。見た目も暮らしも異なります。同じ対馬の動物として、あわせて知っておくと理解が深まります。ツシマテンについては、こちらの記事でくわしく紹介しています。

ツシマテンに会える動物園は?福岡市動物園と井の頭自然文化園の全国2施設【2026年最新】
ツシマテンに会える動物園を探していませんか?2026年時点、展示しているのは福岡市動物園と井の頭自然文化園の全国2施設のみです。対馬だけにすむ天然記念物・ツシマテンの展示個体や生態、会いに行くポイントをまとめました。

ツシマヤマネコに会いに行くときの3つのコツ

1. 公開状況を事前に確認する

もっとも大切なポイントです。ツシマヤマネコは飼育していても、繁殖や体調管理のために非公開にしている個体が少なくありません。福岡市動物園のように「この個体を公開中」と明記している施設もあれば、時期によって展示を入れ替える施設もあります。せっかく遠方から向かったのに会えなかった、とならないよう、行きたい施設の公式サイトや公式SNSで最新の公開状況を確認してからお出かけください。

2. 活発に動く「薄明薄暮」の時間帯をねらう

ツシマヤマネコは薄明薄暮型で、朝や夕方に活発になります。日中はじっと寝ていることも多いため、動く姿を見たいなら開園直後の時間帯がねらい目です。丸くなって寝ている姿もかわいいものですが、耳をぴんと立てて歩く様子や、鋭い目つきを見たいなら、活動的な時間を意識してみてください。

3. ほかのネコ科の仲間もあわせて楽しむ

ツシマヤマネコに会える動物園の多くは、ほかの希少なネコ科動物も飼育しています。たとえば那須どうぶつ王国はマヌルネコでも有名です。せっかく足を運ぶなら、小さな野生ネコたちをまとめて観察するのもおすすめ。マヌルネコやスナネコの魅力は、こちらの記事でも紹介しています。

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出かける前に必ず確認を

この記事の飼育施設と個体の情報は、環境省九州地方環境事務所「令和6-7年ツシマヤマネコ飼育下繁殖計画」(2024年11月11日)と、対馬野生生物保護センター公式サイト(2026年2月時点)にもとづく2026年7月16日時点のものです。ツシマヤマネコは公開・非公開が変わりやすく、個体の移動もあります。遠方から向かう場合は、必ず当日に各施設の公式サイト・公式SNSで最新情報を確認してからお出かけください。

ツシマヤマネコに会える動物園のよくある質問

Q
ツシマヤマネコに会える動物園はどこですか?
A

2026年7月16日時点で、環境省の分散飼育に参加し一般に観覧できるのは10施設です。那須どうぶつ王国・東京都井の頭自然文化園・よこはま動物園ズーラシア・富山市ファミリーパーク・名古屋市東山動植物園・京都市動物園・福岡市動物園・西海国立公園九十九島動植物園・沖縄こどもの国の9園館と、対馬野生生物保護センターです。公開している個体は入れ替わるため、訪問前に各施設の最新情報をご確認ください。

Q
ツシマヤマネコは日本に何頭いますか?
A

野生の生息数は、環境省の推定で100頭弱(90頭または100頭)です。生息地は長崎県の対馬のみに限られます。加えて、動物園などでの飼育下では、対馬野生生物保護センターによると2026年2月7日時点で全国11施設に合計36頭がいます。

Q
ツシマヤマネコとイエネコの違いは何ですか?
A

大きさは体重3〜5kg、体長50〜60cmで、イエネコとだいたい同じです(環境省)。ただし、体全体の斑点模様、額の縞、太く長い尾、そして耳の裏側の白い斑点「虎耳状斑」がツシマヤマネコの特徴です。ツシマヤマネコはベンガルヤマネコの亜種にあたる野生動物で、飼うことはできません。

Q
ツシマヤマネコとツシマテンは同じ動物ですか?
A

いいえ、別の動物です。どちらも対馬にすむ希少な動物ですが、ツシマヤマネコはネコ科、ツシマテンはイタチ科のテンの仲間です。名前が似ているため混同されがちですが、分類も見た目も異なります。井の頭自然文化園や福岡市動物園では、両方に会えます。

Q
ツシマヤマネコが活発に動く時間帯はいつですか?
A

ツシマヤマネコは薄明薄暮型で、日の出前後や日の入り前後によく活動します(環境省)。動く姿を見たいなら、開園直後などの早い時間帯がねらい目です。日中は寝ていることも多くなります。

まとめ

ツシマヤマネコは、長崎県の対馬にだけすむ絶滅危惧種です。野生では100頭弱まで数を減らし、環境省と全国の動物園が分散飼育(生息域外保全)でその命をつないでいます。2026年2月時点で全国11施設に合計36頭が飼育され、そのうち私たちが会いに行けるのは、9つの動物園・動植物園と対馬野生生物保護センターの10施設です。

動物園で出会う一頭一頭が、絶滅を防ぐための大切なバトンを受け継いでいます。会いに行くときは、公開状況を事前に確認すること、そして活発になる朝夕の時間帯をねらうこと。この2つを押さえて、対馬だけの野生ネコに会いに出かけてみてください。同じ対馬の生きもの「ツシマテン」や、ほかの希少なネコ科の仲間もあわせて知ると、動物園めぐりがもっと楽しくなります。

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