記事内でアフィリエイト広告を利用しています。

ハシビロコウの生態・特徴まとめ|なぜ動かない?くちばしのひみつと日本で会える場所

アフリカの湿地の草地に立つハシビロコウ 動物園
この記事は約7分で読めます。

大きなくちばしで、何時間もじっと動かない鳥「ハシビロコウ」。動物園で見ても置きものみたいに止まっていて、なぜ動かないのか気になっていませんか?

ハシビロコウはアフリカの湿地にすむ大きな鳥で、じっと止まっているのは魚をとるための作戦なんです。その不思議な暮らしには、生きのびるための工夫がつまっています。

本記事では、ハシビロコウの特徴や生態、動かない理由、そして日本で会える場所まで紹介します。会いに行く前に、ぜひ読んでみてくださいね。

この記事でわかること
  • ハシビロコウの大きさ・くちばしの特徴
  • 「動かない鳥」と呼ばれる本当の理由
  • 食べ物や暮らす場所などの生態
  • あいさつ行動「くちばしのカタカタ音」のひみつ
  • 絶滅が心配される保全状況と日本で会える場所
スポンサーリンク

ハシビロコウってどんな鳥?基本データ

ハシビロコウは、ペリカン目ハシビロコウ科に分類される大きな鳥です。学名は Balaeniceps rex(バレニケプス・レックス)。じつはハシビロコウの仲間はこの1種だけで、世界に近い親せきのいない、めずらしい鳥なんですよ。

名前の「ハシビロ」は、はば広いくちばしのこと。まずは大きさを、下の表で見てみましょう。

項目数値
全長(高さ)約110〜140cm
翼を広げた長さ約2.5m
体重オス約5.6kg・メス約5kg
くちばしの長さ約14〜28cm
寿命長いと35年ほど
分類ペリカン目ハシビロコウ科(1科1種)
おもな食べ物ハイギョ・ナマズなどの魚
IUCN保全状況危急種(VULNERABLE)

出典: Animal Diversity Web「Balaeniceps rex」(ミシガン大学)(参照日2026-06-16)/上野動物園「ハシビロコウ」(参照日2026-06-16)

人の身長くらいある大きな体に、木ぐつのような大きなくちばし。動物園でも特に目を引く存在で、その迫力にびっくりする人も多いんですよ。

なぜ「動かない鳥」と呼ばれるの?

ハシビロコウが「動かない鳥」として有名なのは、何時間もじっと止まったまま、ほとんど動かないことがあるからです。動物園では置きもののように立っている姿が、かえって人気になっています。

では、なぜ動かないのでしょうか。それは、えものをとるための「待ちぶせ作戦」なんです。ハシビロコウの大好物は、湿地にすむ「ハイギョ」という魚。ハイギョはときどき水面に上がって空気をすう習性があり、ハシビロコウはそのチャンスをのがさないよう、息をひそめてじっと待っているんですね。

そして魚が水面に近づいた瞬間、大きなくちばしで一気にとらえます。動かないのはなまけているのではなく、しんぼう強い狩りの名人だからなんですよ。

出典: 上野動物園「ハシビロコウ」(参照日2026-06-16)

ハシビロコウの生態

暮らす場所・分布

ハシビロコウは、アフリカの中東部にすむ鳥です。南スーダン、ウガンダ北部、タンザニア西部、ザンビア北東部などの、水草がしげった淡水の湿地や沼に暮らしています。

こうした広い湿地は、ハイギョなどのえものが豊富な、ハシビロコウにとって大切なすみかです。えさが十分にある場所では、あまり移動せず同じあたりにとどまって暮らす習性があります。

出典: Animal Diversity Web「Balaeniceps rex」(ミシガン大学)(参照日2026-06-16)

食べ物は魚が中心

ハシビロコウの主食は、ハイギョやナマズ、ティラピアなどの魚です。大きなくちばしで魚をがっちりはさんで、丸のみにします。

魚以外にも、水ヘビやカエル、オオトカゲ、カメ、ときには小さなワニの子どもまで食べることがあります。湿地のハンターとして、いろいろな生きものをえものにしているんですね。

出典: Animal Diversity Web「Balaeniceps rex」(ミシガン大学)(参照日2026-06-16)

大きなくちばしと、ひとりで暮らす習性

ハシビロコウの一番の特徴は、なんといっても木ぐつのような大きなくちばしです。先がするどくカーブしてかぎ状になっていて、つかまえた魚をにがしません。色は黄色っぽく、こい色の点もようが入っています。

ハシビロコウは基本的に、群れをつくらずひとりで行動します。広い湿地でそれぞれがなわばりを持ち、静かに狩りをして暮らしているんですよ。

出典: Animal Diversity Web「Balaeniceps rex」(ミシガン大学)(参照日2026-06-16)

くちばしを「カタカタ」鳴らすあいさつ

ふだんは静かなハシビロコウですが、じつは声を出す代わりに、上下のくちばしを打ち合わせて「カタカタカタ」という音を出すことがあります。これは「クラッタリング」と呼ばれる行動です。

この音は、おじぎをするような動きと一緒に見られ、仲間どうしのあいさつや、人が世話をするときに見せることがあります。機関銃のような大きな音にきこえることもあり、動物園で運よく見られたらラッキーですよ。

出典: Animal Diversity Web「Balaeniceps rex」(ミシガン大学)(参照日2026-06-16)

ハシビロコウの保全状況

動物園の人気者ハシビロコウですが、野生では数が減ってきている鳥です。IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは「危急種(VULNERABLE)」に分類され、ワシントン条約(CITES)でも取引が制限される付属書IIに入っています。

野生に残っているのは、成熟した個体だけで約3,300〜5,300羽(全年齢を含めると5,000〜8,000羽ほど)と推定されています。数が大幅に減っており、保全が急がれています。数が減っている主な原因は、すみかである湿地の開発や、密猟・違法な取引などです。広い湿地が守られることが、ハシビロコウの未来につながっているんですね。

出典: IUCN Red List「Balaeniceps rex」(2020年評価)(参照日2026-06-16)

日本でハシビロコウに会える場所

「ハシビロコウに会ってみたい」という方も多いですよね。じつは日本でも、いくつかの動物園でハシビロコウに会うことができます。上野動物園など、限られた施設で大切に飼育されているんですよ。

日本で会える施設や、それぞれの最新の展示状況・アクセスは、こちらの記事でくわしくまとめています。

ハシビロコウがいる動物園一覧
動かない鳥として有名な怪鳥ハシビロコウに会える動物園は全国で7カ所!本記事では、その7カ所のハシビロコウがいる動物園を地域ごとに紹介しています。静岡の伊豆シャボテン公園にいたご長寿のハシビロコウであるビルじいさんは残念ながら死んでしまいましたが、掛川花鳥園や上野動物園などでハシビロコウに会うことができますよ。

展示の状況は変わることがあります。おでかけ前に、各施設の公式サイトで最新情報を確認してくださいね。

ハシビロコウのよくある質問

ハシビロコウはなぜ動かないの?

えものの魚を待ちぶせするためです。大好物のハイギョは水面に上がって空気をすう習性があり、ハシビロコウはそのチャンスを待って、何時間もじっと止まっています。なまけているのではなく、しんぼう強い狩りの作戦なんですよ。

ハシビロコウは何を食べるの?

ハイギョやナマズ、ティラピアなどの魚が中心です。大きなくちばしで魚をはさんで丸のみにします。ほかにも水ヘビやカエル、カメ、小さなワニの子どもなどを食べることもありますよ。

ハシビロコウの寿命はどれくらい?

長いと35年ほど生きるとされ、鳥の中では長生きな部類です。大きな体の鳥は寿命も長い傾向があり、動物園では長く愛される人気者になっています。

ハシビロコウはどこにすんでいるの?

アフリカ中東部の湿地にすんでいます。南スーダン、ウガンダ、タンザニア、ザンビアなどの、水草がしげった淡水の沼や湿地が暮らしの場です。日本でも上野動物園などの限られた施設で会えますよ。

まとめ

この記事のまとめ
  • ハシビロコウはペリカン目の大きな鳥で、仲間は世界に1種だけ
  • 「動かない」のは、魚を待ちぶせするための狩りの作戦
  • 主食はハイギョやナマズなどの魚。大きなくちばしで丸のみにする
  • くちばしを「カタカタ」鳴らすあいさつ(クラッタリング)をする
  • アフリカの湿地にすみ、IUCNでは危急種。野生の成熟個体は約3,300〜5,300羽(全体5,000〜8,000羽ほど)
  • 日本でも上野動物園など限られた施設で会える
ハシビロコウを見るときの3つのポイント
  1. 動かなくてもじっくり待つ。動いた瞬間や羽づくろいはシャッターチャンス
  2. くちばしの「カタカタ音」が聞けたらラッキー
  3. 展示状況は変わるため、おでかけ前に公式サイトで確認する

大きなくちばしでじっと動かない――その姿の裏には、湿地で生きぬくしんぼう強さがありました。日本でも会える場所があるので、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

ハシビロコウがいる動物園一覧
動かない鳥として有名な怪鳥ハシビロコウに会える動物園は全国で7カ所!本記事では、その7カ所のハシビロコウがいる動物園を地域ごとに紹介しています。静岡の伊豆シャボテン公園にいたご長寿のハシビロコウであるビルじいさんは残念ながら死んでしまいましたが、掛川花鳥園や上野動物園などでハシビロコウに会うことができますよ。

ほかのちょっと変わった鳥や動物の生態が気になった方は、こちらの記事もおすすめですよ。

ヘビクイワシの特徴・生態まとめ|なぜ「ヘビを食べる」?名前の意味から日本で会える場所まで
ヘビクイワシの特徴・生態を徹底解説。体重の5倍の蹴り力でヘビを仕留める狩りの秘密、「書記官」という名前の由来、日本で会える動物園(東武・上野・千葉・掛川)まで、ZOOリサーチ編集部がまとめました。
マヌルネコの生態・特徴まとめ|なぜこんなに人気?もふもふの秘密と日本で会える動物園
マヌルネコの生態・特徴を徹底解説。世界最古のネコと呼ばれる理由、もふもふの毛と短い脚・丸い瞳孔のひみつ、生息地や食性、そして日本で会える動物園まで、ZOOリサーチ編集部がわかりやすくまとめました。

参考: ハシビロコウ – Wikipedia(参照日2026-06-16)

この記事を読んだ人におすすめの広告
動物園
スポンサーリンク
各情報は独自調査を基に記載しています。掲載後に情報が更新されている場合がありますので、ご利用の際は必ず事前に電話や公式サイト等でご確認ください。
タイトルとURLをコピーしました