テングザルに会いに行きませんか?日本でテングザルを見られるのは、神奈川県のよこはま動物園ズーラシアのみです。本記事では、テングザルの生態・あの大きな鼻の不思議・ズーラシアで今会える個体情報を2026年最新版でまとめています。参考にしてみてくださいね。
本記事の情報は2026年6月時点のものです。各動物園の展示状況・個体情報は変更になる場合があります。来園前に必ず公式サイトでご確認ください。
テングザルとは?大きな鼻のヒミツ
テングザルは、ボルネオ島だけに生息するオナガザル科の霊長類です。最大の特徴は、オスの大きく突き出た鼻。インドネシア語では「Bekantan(ベカンタン)」と呼ばれ、長い鼻がオランダ人の長い鼻に似ているとして付いた名前だとも言われています。
| 学名 | Nasalis larvatus |
|---|---|
| 英名 | Proboscis Monkey |
| 分類 | 霊長目 オナガザル科 |
| 生息地 | ボルネオ島(インドネシア・マレーシア・ブルネイ) |
| 体長 | オス約70cm・メス約60cm |
| 体重 | オス16〜22kg・メス7〜12kg |
| 保全状況 | 絶滅危惧IB類(EN) |
出典: Animal Diversity Web – Nasalis larvatus・ズーラシア公式・テングザル紹介ページ(参照日: 2026-06-24)
大きな鼻はなぜ?
オスの大きな鼻には、発声を強める共鳴器官としての役割があります。鼻が大きいほど声が大きく響くため、群れのなかで目立つことができます。メスへのアピールと群れのリーダー争いで重要な武器になるのです。
メスの鼻は小さくとがった形をしています。オスとメスで鼻の形が大きく違うのも、テングザルの面白いポイントです。
泳ぎの得意なサル
テングザルはサルの中でも泳ぎが得意な種として知られています。生息地のボルネオ島では川沿いやマングローブ林を生活圏とするため、川を渡ることが日常的です。ワニが潜む川を平気で泳ぐ姿も記録されています。
ボルネオ島固有・絶滅危惧種
テングザルはボルネオ島にしか生息しない固有種です。IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは「絶滅危惧IB類(EN:Endangered)」に指定されており、過去3世代で個体数が70%以上減少したと推定されています。マングローブ林の破壊・農地開発・密猟が主な脅威で、国際取引はCITES附属書Iで禁止されています。
出典: Animal Diversity Web(参照日: 2026-06-24)
日本でテングザルに会える動物園
2026年現在、日本でテングザルを飼育・展示しているのはよこはま動物園ズーラシア1か所のみです。
- 関東地方
【神奈川県】よこはま動物園ズーラシア
よこはま動物園ズーラシアは、日本で唯一テングザルを飼育する動物園です。1999年の開園当初からテングザルを展示しており、国内飼育の長い歴史があります。展示場所は「中央アジアの高地」エリアです。
よこはま動物園ズーラシア 施設情報
施設名: よこはま動物園ズーラシア
住所: 神奈川県横浜市旭区上白根町1175-1
公式サイト: よこはま動物園ズーラシア(公式)
ズーラシアの個体情報(2026年6月時点)
2026年現在、ズーラシアでは8頭のテングザルが3つの群れに分かれて暮らしています。2026年1月には新たな赤ちゃんも誕生し、にぎやかな群れになっています。
| 名前 | 性別 | 生年月日 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ゲンキ | オス | 2003年4月11日 | 群れのリーダー的存在 |
| キナンティー | メス | 2004年2月17日 | インドネシア語で「魅力的な」の意 |
| エミ | メス | 2015年12月22日 | ズーラシア生まれ |
| ジャスミン | メス | 2016年5月11日 | ズーラシア生まれ |
| ゴコ | オス | 2019年1月15日 | ズーラシア生まれ・インドネシア語で「頑丈な」の意・父ゲンキ・母キナンティー |
| キキ | メス | 2021年4月4日 | ズーラシア生まれ・母キナンティー |
| ナタル | オス | 2021年12月25日 | ズーラシア生まれ・インドネシア語で「クリスマス」の意 |
| カロ | オス | 2026年1月26日 | ズーラシア生まれ・父ゲンキ・母ジャスミン |
出典: ズーラシア飼育日誌「春が来たよ」・「テングザルの新しい群れ」(参照日: 2026-06-24)
2025年7月1日に群れの編成を見直し、繁殖に向けた新しい3グループ体制になりました。2026年1月にはカロ(オス)が誕生し、ズーラシアで育つ生まれたての個体を見るチャンスです。
見に行く前に確認しよう
ズーラシアに会いに行く前に、以下のポイントを確認しておくと安心ですよ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開園時間 | 9:30〜16:30(入園は16:00まで) |
| 休園日 | 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)・12/29〜1/1 |
| 入園料(一般) | 大人800円 / 中・高校生300円 / 小・中学生200円 / 小学生未満無料 |
| 土曜無料 | 小・中・高校生無料(学生証提示要) |
展示状況・営業時間は季節や状況で変わります。来園前にズーラシア公式サイトで最新情報をご確認ください。
観察のコツ
- 開園直後に行く: 朝は活発に動いている個体が多い。昼は木陰で休んでいることも
- オスの鼻に注目: ゲンキのように成熟したオスの大きな鼻は圧巻。横から観察すると特徴が分かりやすい
- 赤ちゃんカロを探す: 2026年1月生まれのカロはジャスミンのそばにいることが多い
- 水辺での行動: テングザルが水を飲んだり水辺を歩く様子も見られることがある
ズーラシアではテングザルと同じ「中央アジアの高地」エリアで、スマトラゾウなどの希少動物にも会えますよ。

テングザルはボルネオ島の絶滅危惧種です。絶滅が心配される希少動物をもっと知りたい方は、世界三大珍獣(オカピ・コビトカバ・ジャイアントパンダ)の記事もどうぞ。

よくある質問(FAQ)
Q. 日本でテングザルに会える動物園は何か所ですか?
A. 2026年6月時点で、よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)の1か所のみです。日本で会えるのはここだけです。
Q. テングザルはなぜ鼻が大きいのですか?
A. オスの大きな鼻は、発声を大きく響かせる共鳴器官としての役割があります。鼻が大きいほど声が大きく響き、メスへのアピールや群れ内でのリーダー争いに有利です。メスは小さくとがった鼻をしています。
Q. テングザルは絶滅危惧種ですか?
A. はい。IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「絶滅危惧IB類(EN:Endangered)」に指定されています。ボルネオ島のマングローブ林破壊・農地開発・密猟などの影響で、過去3世代で個体数が70%以上減少したと推定されています。
Q. ズーラシアでは何頭のテングザルを見られますか?
A. 2026年6月時点で8頭飼育されています。3つの群れに分かれており、2026年1月には赤ちゃん(カロ・オス)も誕生しました。ただし展示は群れごとの交代制のため、来園時に全頭が見られるとは限りません。最新の展示状況は公式サイトでご確認ください。
参考: Animal Diversity Web – Nasalis larvatus・よこはま動物園ズーラシア公式サイト(参照日: 2026-06-24)

